2017年の作品、タイトルはヒンディー語で「ろくでなし」。
15歳の女生徒と教師の不倫関係を描いた作品。
インド版高校教師みたいな感じであるが、
魅力的なイケメン教師ではない・・・・。
主演のナワーズッディーンは1ルピー(約2円)のギャラで、
出演を引き受けたそうである。
<ストーリー>
グジャラート州のある村に住むシャーㇺ(ナワズッディーン・
シッディーキー)は教師で、放課後自宅で塾を開き子供達に
勉強を教えている。サンディヤ(シュウェタ・トリパティ)、
ミントゥとカマルも教わっていた。
カマルはサンディヤの事が好きだった。
サンディヤの母親はサンディヤを残して家を出てしまったため、
警察官の父親と二人暮らし、いつも酔った父親の面倒をみていた。
ある日、出張に行く父親の後をつけると知らない女性の家だった。
サンディヤは帰り道で転んでしまいシャーㇺの家で手当を受け、
そのまま泊まる事になるが、夫婦が抱き合っている所を見てしまい、
シャーㇺもそれに気がつく。
シャーㇺがサンディヤの家にあったバイクを修理した時、
サンディヤは父親に付き合っている女性がいる事を話す。
ある夜、酔った父親がその女性が付き添われて帰宅する。
サンディヤは情緒不安定になりシャーㇺを誘い、
二人は不倫関係を続けるようになる。
サンディヤの父親は女性ニールー(シェリヤ・シャー)を
紹介する機会をうかがっていたため、
家に連れて来てコミュニケーションを取ろうとする。
サンディヤは生理が遅れている事をシャーㇺに話し、
二人はバスで町の産婦人科へ行く。なんと・・・
そこの検査技師はニールーだった。
サンディヤは妊娠していなかったが、
村へ戻ったシャーㇺは関係を清算する事を告げる。
小さな村のため噂は広がり、シャーㇺの妻は家を出る。
困ったシャーㇺはサンディヤに会いに行き、
サンディヤが嘘をつきとおさなかった事をなじる。
ニールーは自分もサンディヤと同じ境遇で育った事を話し、
サンディヤもニール―を受け入れる。
カマルとミントゥはシャーㇺの留守宅へ忍び込み、
家の中を荒らす。帰宅したシャーㇺは惨状を見て驚く。
シャーㇺの妻は戻って来て家の中をかたづける。
数日後、シャーㇺはカマルとミントゥが自分の服を
着ている事を見つけ二人を追いかける。
そしてミントゥの首を絞めて殺してしまう。
それを見たカマルはシャーㇺを石で殴り殺してしまう。
インドでなくてもありそうな話であるが、
初めにサンディヤとシャーㇺの間に情熱的な感情が、
あったわけではなく、状況的にそうさせてしまった感じで、
淡々とストーリーは進んで行った。
結末が悲劇すぎるのが後味が悪い理由であるが、
サンディヤはニールーがいい人だったため、
恐らく幸せな家庭を築けたと想像できるが、
(結婚については難しいかもしれないが)
残されたシャーㇺの妻はどうしたかな・・・。
成り行き上、殺人を犯してしまったカマルも。
サンディヤ役のシュウェタは当時30歳前後で、
15歳の女生徒には見えないし、
サンディヤに思いを寄せるカマルが幼すぎて・・・
バランスがとれていなかった。本物の15歳を
キャスティングするわけにはいかないと思うけど。
農村の設定なのでナワズッディーン以外は有名どころは、
出演していないが、ナワズッディーンも浮いていなかった。
サンディヤの父親の恋人がとてもいい人で救われた感がある。