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カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ラハッスヤ~

2021年01月13日 22時10分59秒 | 映画 / MOVIE

2015年の作品、タイトルはヒンディー語で「秘密」。

「タルワール」と同様2008年5月にウッタル・プラデシュ州の
ノイダで歯科医夫婦の娘アールシ(13歳)と使用人ヘムラージ
(45歳)が他殺体で発見された事件に冒頭の部分は似ているが、
場所はムンバイだし登場人物も多いし違う話であった。

  <ストーリー> 

ムンバイにある医師サチン(アシシュ・ヴィディアルティ)の家で、
メイドのレミー(アシュウィニ・カルセカール)が朝のチャイを持って
18歳の娘アイーシャの部屋に入り、ベッドの上で喉を切られ
死んでいるアイーシャを発見しサチンを呼ぶ。

母親のアールティ(ティスカ・チョープラ)がプネから帰り、
惨事を知る。警察は第一発見者のレミーに話を聞く。レミーは
30年前からサチンの自宅と病院で働いており家族同然であった。
この家にはもう一人数カ月前から雇われたチェタンがいるが、
前夜から姿が見えなくなっていた。

事件時刻の前後アイーシャの部屋にBFのリヤズ(クナル・
シャルマ)が来ていた事が守衛の証言で判明する。リヤズは
自宅には帰っていないが両親によるといつもの事だと言う。

警察はアイーシャの手に残っていた髪の毛や落ちていたぺン等から
サチンが犯人だとして逮捕する。裁判ではアイーシャが妊娠して
いた事も明かされる。サチンは当日は泥酔していたため記憶がない、
としか言えず拘留される。行方不明のチェタンとリヤズはどこか?

事件はCBI(インド中央捜査局)が担当することになり、
パラスカル(KKメノン)は独自の捜査を始める。そして
サチンが同僚医師ハンサル(ビクラムジート・カンワルパル)の妻で、
元女優のブリンダ(ミータ・バシシュト)と不倫関係にあり、
事件当日、密会するために行ったホテルでアイーシャとリヤズに
出くわした揉めていた事実をハンサルとブリンダに確認する。

ハンサルもホテルのロビーで出来事を目撃しており、サチンが
アイーシャを自宅に連れ戻した後、ブリンダに逢うためにホテルに
向かった事も知っていた。さらにリヤズがアイーシャの部屋を訪ねた
事をサチンに電話で告げ口していた。

パラスカルはリヤズの不良仲間を捕まえ居場所を吐かせようとするが、
誰も知らなかった。チェタンの義兄が毎朝弁当を持って郊外の石窟へ
行く後をつけると二人組に襲われる。弁当はビーフだったため、
ベジタリアンのチェタンではなくムスリムのリヤズ?の為だったと
パラスカルは推理する。義兄は他殺体で発見される。

パラスカルはリヤズを追い詰めるが発砲して逃亡し、後日、
他殺体で発見される。パラスカルは現場に戻りもう再度捜索し、
床下からチェタンの遺体を発見する。ブリンダはサチンの為に
敏腕弁護士を雇い無罪を勝ち取る。

釈放されたサチンはアールティに離婚を切り出しブリンダの元へ。
パラスカルはサチンの実家を訪ね両親に話を聞が何も聞けなかった。
レミーが実家にいた事を知りパラスカルはレミーを調べ出産歴が
ある事を突き止める。パラスカルはレミーの老いた母親を訪ね、
18歳のレミーの写真がアイーシャそっくりだと気づく。
子供の父親はサチンであると推理するが、サチンはホテルで遺体で
発見され状況から自殺と断定された。

納得の行かないパラスカルはサチンの自宅に生き残っている、
関係者全員(アールティ、レミー、ブリンダ、ハンサル、
リヤズの両親、警備員)を集め、自分の推理を話し始める。

事件当夜、泥酔して自宅に戻ったサチンはアイーシャがリアズと
部屋で一緒にいるのを発見し激高しメスを持ってリアズを襲った。
腕に傷を負ったリヤズを助けるためアイーシャはサチンの頭を
鈍器で殴り気絶させ、リアズと二人でベッドに運んだ。リヤズは
出て行った。

パラスカルはアイーシャはサチンとレミーの子供である事を話す。
二人は幼馴染で愛し合っていたが階級が違うため結婚できず、
サチンはアールティと結婚したが、アールティは不妊症であった。
サチンはレミーとの子供を養女にし、開業した後、看護師として
レミーを雇った。アールティはサチンとレミーの間に関係がある
事とアイーシャがレミーに似ている事にも気づいていた。

アールティはプネに行っていたが事件の起きた時間には帰宅していた。
帰宅したサチンがリヤズを襲い、気絶してベッドに寝かされた事に
気づいていたアールティはこの千載一遇のチャンスを生かした。
自ら返り血を浴びないよう防護シートをつけアイーシャを殺した。
チェタンはアイーシャの部屋から出てくるアールティを目撃した為、
口を封じ逃げ出したように見せかけた。

家にいたのはサチン、レミー、アイーシャ、チェタンの4人、
アイーシャは殺され、チェタンは失踪、発見者のレミーは、
サチンが殺したと思うだろう。

アールティは警官も買収しており、チェタンの義兄とリヤズを
始末させていた。最後にアールティはサチンを自殺に見せかけて
殺していた。

 パラスカルの見事な推理であった。いつも鼻の下が長い役回りの
 KKメノンしか見ていなかったのだが、どうしてどうして、
 なかなかの役者だった。
 
 こう言う推理サスペンスだと犯人役とそれを暴く探偵や刑事に、
 目が行くものだが、最後まで犯人が解らなかったため、
 レミー役のアシュウィニ・カルセカールに注目してしまった。

 「タルワールは実話に沿っていたが、こちらは実話から話を膨らませ、
 複雑なミステリーに仕上げていた。期待していなかったが面白かった。

コメント
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