文部科学省のアレルギー疾患に関する全数調査は、2004年6月に、約3万7000校に通う約1277万人を対象に実施した。健康診断の結果のほか、保護者からの申し出などで学校が把握している例を集計した。 その結果、花粉症を含むアレルギー性鼻炎が9.2%、アレルギー性結膜炎が3.5%、食物アレルギーが2.6%、食物などに対するアレルギー反応が二つ以上の臓器に現れるアナフィラキシーが0.14%だった。 いずれも、男子が女子を上回った。ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーは年齢が上がると減っていく傾向だったが、アレルギー性鼻炎と結膜炎は中学生が最も多かった。 いずれの疾患についても、80~95%の学校は実態把握に取り組んでいた。しかし、具体的な対応となると、ぜんそくで「発作など緊急時の対応などについて保護者らと共通理解を図っている」58%▽アトピー性皮膚炎で「体育の授業などで配慮」46%▽「温水シャワーなどの設備を充実」15%▽アレルギー性鼻炎、結膜炎で「掃除や飼育の当番などで配慮」15%――にとどまっていた。 文部科学省は、「学校側の対応は十分でない」とみて、疾患や医薬品の使用状況、生活上の注意点を医師が記す「アレルギー版学校生活管理指導表」の導入や、学校用の手引の作成を進める方針だ。
大気汚染や食品に含まれている添加物や化学保存料、食物に残っている残留農薬や魚類の海洋汚染も影響しているのでしょうか。小学生から高校生までストレスを感じるの生活環境になっているのでしょうか。学校や家庭、地域社会と取り組みアレルギー疾患の改善に努力して下さい。