お知らせ
Naoto Amaki
天木 直人
Naoto Amaki
米国主導の金融資本主義はインサイダーそのものではないか
米国連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が、米国金利を引き上げると言ってみたり、いやまだ早いといってみたり、いい加減な発言を繰り返している。
そのたびに株価が大きく動く。
これは究極のインサイダーではないか。
その犠牲になるのは、いつも情報の末端に置かれている一般投資家だ。
欲とみちづれの自業自得と言ってしまえばそれまでだ。
しかし、いまや国民から金を吸い上げた政府が、資産を増やすには株しかないと盛んに勧めるようになったやくざな世の中だ。
こんなインサイダーが許されるはずがない。
やはり米国主導の金融資本主義のやりたい放題を許してはいけないということである(了)
2015年03月20日
プーチン発言は核拡散を決定づけたと書いた佐藤優
プーチン大統領の核使用発言を知って、私は3月18日のメルマガ第229号で書いた。
これで核拡散が加速するだろうと。
きょう3月20日の東京新聞「本音のコラム」で佐藤優がまったく同じ事を書いている。
掲載されたのは今日の紙面だが、彼がその原稿を書いた時は、プーチン発言を知った直後、つまり私がメルマガを書いた時と同時だったろう。
二人が同時にそう思ったという事だ。
その記事の要旨はこうだ。
プーチン大統領は慎重な性格なので、核拡散をめぐる問題で不規則発言はしない。筆者はこの発言を・・・国際社会のルールを変更しかねない深刻な事態と受け止めている。プーチン発言に対する日本を含む国際社会の反応が鈍い。ロシアはこれに味をしめて、今後も核カードを外交で切るようになる危険性がある。イランはこの機会を利用して、核開発を推進しようとするだろう。イランが核保有国になれば、サウジアラビアも核保有を真剣に追求する。核不拡散体制が崩壊し、各国が核カード
を切りながら外交を展開する時代が近未来に到来するかもしれない・・・
めずらしく佐藤優と私の考えがぴたりと一致した。
そしてもちろん佐藤優の言っていることはイスラエルの考えている事の代弁だ。
プーチン大統領の核使用発言の評価はこれで決まりである(了)
2015年03月20日
安倍談話が出るまでは動かない日中韓関係の不毛
先般私は北京を訪れ中国外務省に日本課長を訪れる機会があった。
その時、その課長は私にはっきりとこう言った。
日本の外務官僚たちと何を話しても最後は安倍首相の決める事だと言って顔を曇らせる。
だから話は進まないと。
日中外相会議に応じることは中国も決めている。しかしそこで日中首脳会談が決まる事はない。日中首脳会談に応じた後で、その後で中国の期待に反する安倍談話が出れば習近平主席の面目は潰されるからだと。
予想できたとは言え、ここまではっきり聞かせられるとは、やはり驚きだ。
これを要するに、事務レベルで何を話し合おうが無意味であるということだ。
いや、外相会議でさえ意味がない。
安倍談話の内容を見ない限り、日中関係改善はなく、日中関係が改善しなければ日韓関係の改善もない。
そのことは、日本政府関係者も、日本のメディアも分かっているはずだ。
分かっていないなら、よほど無能だ。
それにもかかわらず、やれ、日中安保対話が4年ぶりに開かれたとか、あす21日には3年ぶり日中韓3か国外相会議が開かれる、などと、日本のメディアは大騒ぎしている。
もういい加減に茶番はやめたらどうか。
そんな事をしたり、書いたりする暇があれば、一日もはやく安倍談話を出すべきだと安倍首相に迫るべきである。
北岡伸一氏をはじめとした有識者たちはつまらない議論をするよりもさっさと提言を出すべきだ。
安倍談話の発表を8月15日の敗戦記念日まで引き延ばす必然性もメリットも皆無である(了)
引用元 www.amakiblog.com