福井銘菓「羽二重巻」の製造元~
『 (株)笹屋菓舗(TSR企業コード:600042359、越前市帆山町8-32-1、設立昭和39年7月、資本金5000万円、笹本徹也社長、従業員 13名)は3月1日付で事業を停止し、破産手続きを小島峰雄弁護士(小島法律事務所、福井市春山2-1-16、電話0776-26-3656)に一任し た。
負債総額は約7億5000万円。
www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20150302_0..
明治5年創業の老舗菓子メーカー。福井の銘菓「羽二重餅」で実績を重ね、昭和47年「羽二重餅」をあんことカステラで包んだオリジナルの「羽二重巻」を 開発。以後、「羽二重巻」を看板商品として、量販店や土産物販売店、FC店等への卸売を主体に直営店での小売も手掛けていた。 一時は、県内にFC店20店舗、直営店7店舗を有し、ピークの昭和57年6月期には売上高約5億2500万円をあげていた。しかし、その後は個人消費の 冷え込みなどによって売上は伸び悩み、赤字の頻発で慢性的な債務超過状態に陥っていた。また、過去の過剰な設備投資で年間売上高を大きく上回る金融債務を 抱え不安定な経営が続いていた。
月々の借入返済額を減額するなど金融支援を受けて再建を目指してきたが、平成26年5月期の売上高は約1億3600万円、当期利益は約2000万円の赤 字と業績悪化に歯止めが掛からなかった。このため、26年1月から一部金融機関からの借入元金返済を凍結して利払いのみを行うなど、再度リスケジュールを 実行していたが業況は回復せず、業容を縮小していたが、資金繰りが限界に達し今回の措置となった。」
明治5年創業老舗菓子メーカー福井の銘菓「羽二重餅」の(株)笹屋菓舗が、 負債総額は約7億5000万円で破産したのは、未だ日経平均株が、二万円まじかでも地方経済が疲弊している現実です。長すぎた失われた三十年で、中小企業の基礎体力が低下したと言えます。地方創生で競争原理を直ぐに持ち込んでも地場産業が崩壊するだけです。中小企業の倒産は、都市圏でも有名製造メーカーの倒産も有り、今後このままだと減少しないのではありませんか。