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11月30付の日刊ゲンダイ「中央アジアに第2のイスラム国ができる」という記事は国民必読だ。
なにしろ、 元外務省主任分析官の佐藤優と元外務省在レバノン特命全権大使の天木直人がともにコメントを寄せた歴史に残る記事である。
という冗談はさておいて、この日刊ゲンダイの記事は実はとても深刻な意味を持っているのだ。
私が注目したのは、その日刊ゲンダイの記事が、佐藤優がラジオ番組「くにまるジャパン」(文化放送)で語った事を次のように引用しているところだ。
(IS戦闘員が)逃げる先はキルギスとタジキスタン。破綻国家であるとともに、高い山がある。アフガニスタンで明らかなように、山に逃げると掃討は不可能。そこに第2イスラム国をつくって、それが新疆ウィグル地区にのびてくる。そうなれば、中国で本格的にイスラム国家をつくる動きが出てきて、巨大なテロに発展していく・・・こういうことが、半年か一年先に起きるかもしれない。それくらい緊張感を持っている状況に来ている、と。
これは中国がイスラム国と軍事的に戦わざるを得ない状況がくることを示唆している。
おりからブッシュのイラク攻撃にあれほど反対したドイツが、12月1日にイスラム国への軍事行動を支援するため、偵察機や艦船に加え、最大1200人の兵員を派遣することを閣議決定した(12月2日朝日)。
その上に中国がイスラム国と戦うために軍事行動を取るようになれば、文字通り世界の主要国がイスラム国と戦うことになる。
日本も参加すべきだと言う声が日本国内でも高まる。
いや、そのような声が高まる前に、何事にも中国との競争に負けてはいけないと考える安倍首相は、率先してイスラム国への軍事協力を、積極的平和外交だ!と叫んで行うだろう。
その時は、それを体を張って止める政治家も政党も有識者も出てこないだろう。
テロを許すな、中国に負けるな、という世論に逆らおうとはしないからだ。
憲法9条の危機である。
いまこそ新党憲法9条が必要な時である(了)
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なにしろ、 元外務省主任分析官の佐藤優と元外務省在レバノン特命全権大使の天木直人がともにコメントを寄せた歴史に残る記事である。
という冗談はさておいて、この日刊ゲンダイの記事は実はとても深刻な意味を持っているのだ。
私が注目したのは、その日刊ゲンダイの記事が、佐藤優がラジオ番組「くにまるジャパン」(文化放送)で語った事を次のように引用しているところだ。
(IS戦闘員が)逃げる先はキルギスとタジキスタン。破綻国家であるとともに、高い山がある。アフガニスタンで明らかなように、山に逃げると掃討は不可能。そこに第2イスラム国をつくって、それが新疆ウィグル地区にのびてくる。そうなれば、中国で本格的にイスラム国家をつくる動きが出てきて、巨大なテロに発展していく・・・こういうことが、半年か一年先に起きるかもしれない。それくらい緊張感を持っている状況に来ている、と。
これは中国がイスラム国と軍事的に戦わざるを得ない状況がくることを示唆している。
おりからブッシュのイラク攻撃にあれほど反対したドイツが、12月1日にイスラム国への軍事行動を支援するため、偵察機や艦船に加え、最大1200人の兵員を派遣することを閣議決定した(12月2日朝日)。
その上に中国がイスラム国と戦うために軍事行動を取るようになれば、文字通り世界の主要国がイスラム国と戦うことになる。
日本も参加すべきだと言う声が日本国内でも高まる。
いや、そのような声が高まる前に、何事にも中国との競争に負けてはいけないと考える安倍首相は、率先してイスラム国への軍事協力を、積極的平和外交だ!と叫んで行うだろう。
その時は、それを体を張って止める政治家も政党も有識者も出てこないだろう。
テロを許すな、中国に負けるな、という世論に逆らおうとはしないからだ。
憲法9条の危機である。
いまこそ新党憲法9条が必要な時である(了)