大阪で酒提供に必須の金ステッカー、交付はわずか10件ってナゼ?
7/1(木) 19:00
「飲食の場で感染症対策をしっかりとってほしい」と呼びかける吉村洋文知事(6月30日・大阪府庁)
感染症対策を徹底できている飲食店に対して大阪府が発行する、第3者認証制度「ゴールドステッカー」。6月30日におこなわれた府の定例会見で、申請数2万6000件に対して取得数が10件にとどまっていることが明かされ、合わせて審査体制の拡充が発表された。
【資料】ゴールドステッカー申請状況
正確には2万6496件の申請(6月30日時点)のうち、書類審査に至っていないのが1万6225件で、審査中が9867件。また審査後、現地確認の日程を調整しているのが359件、現地確認は済んだものの改善依頼中が35件で、すべての作業を終え認証・交付されたのがわずか10件となっている。
府では審査を速めるため、7月中旬までに審査体制を現在の300人から400人に拡充。吉村洋文知事は、「申請は複雑で難しいという声があるが、電話センターだけでなく、役所でも相談し丁寧に答えるなどしている。(ステッカー交付を受け)飲食の場で感染症対策をしっかりとってほしい」と話す。
その一方、申請が済めば酒提供が可能となるゴールドステッカー。書類審査を通過したうち現地確認を予約した店舗は26%の92件となっており、吉村知事は「実態としては、申請だけで連絡が取り辛くなることが少なくない。速やかに現地確認の予約をお願いしたい」と呼びかけた。
店舗への寛大な措置があだとなった形だが、府ではまん延防止等重点措置の期間(~7月11日まで)、府内すべての飲食店へゴールドステッカーの申請を勧めるなどの見回りをおこなうという。
取材・文・写真/岡田由佳子https://news.yahoo.co.jp/articles/ab7eda82e6e9803cc4f0e3f00221d93b9724a6ce