木更津事件=オスプレイ+産廃場etc<本澤二郎の「日本の風景」(4146)

<「木更津レイプ殺人事件」(未解決)だけでなかった!悩み尽きない市民生活=政治不信=政権交代へのマグマ>

「木更津レイプ殺人事件」(2014年4月28日)の地で、問題が次々と表面化して、梅雨明けを目前にして、木更津市民の憂鬱は相も変わらず解消しそうもない。やくざが跋扈する土地柄で、またも水源地に産業廃棄物処理場建設計画が持ち上がっていた。

 

 もっとも危険な軍用輸送機・オスプレイも木更津駐屯地に襲来、大騒音をまき散らしている。やくざの土地柄を狙い撃ちした防衛省の悪辣な作戦だ。成功したかのようにも見えるが、首都圏という人口密集地帯でのオスプレイ飛行は、異常なもので、市民の納得を得ることは100%不可能である。

 

 事件事故に鈍感すぎる木更津市と千葉県警・木更津署批判が、マグマのように蓄積され、次期総選挙でこれらが反映されることは間違いない。

 

<水源地産廃場にフクシマ放射能汚染物資投棄目的か>

 首都圏でも後進県で知られる房総半島である。著しく民度の低い土地柄で有名だ。やくざ事情に詳しい清和会OBは「千葉県と神奈川県は、やくざが跋扈する俱利伽羅紋々で突出している」という。「ハマコーの秘書と運転手までが国会議員というのも異様な千葉県」とも決めつけている。

 

 そこに落下傘候補・知事12年の森田健作のもとで、君津市の水源地の産廃場に、信じがたいことに1万トン以上のフクシマの放射能汚染物資が投棄されてしまった。放射能汚染水を飲んだり、作物栽培に利用すると、放射能の内部被ばくという恐ろしい健康被害が襲い掛かることになる。ガンで死滅する房総半島か。

 

 「認可した森田を八つ裂きにしても納得できない」が県民の偽らざる思いであるが、それにしても自公が中心になって盛り立てた森田県政ほど、悪辣な県政はこれまで見たことがなかった。極右・神道政治連盟の安倍政権と、連動していたと考えられよう。

 

<「富来田まち協だより」「武田川水源地に産廃計画」「飲み水が危ない」>

 手元に「富来田まち協だより」というチラシがある。木更津市の奥座敷は、以前は馬来田村と富岡村が存在、両村が合併して富来田町となった。その後に木更津市に吸収されされたという経緯がある。

 ということは、昔の二つの村をカバーする地域の有志らが結成した組織なのかもしれない。その機関紙が警鐘を鳴らしているのである。

 

 武田川というと、旧馬来田中学校の裏手を流れている小さな川だが、このあたりでは水源地から噴出する清流で満たされていて、中学生のころ、何度か水浴びした思い出の河川である。人糞を畑の肥料に使用していた時代、武田川はフナなどの魚の格好の場所だった。

 小学生の2,3年生のころ、友達の小倉四郎君の家が、この川の支流のそばにあったことから、よく釣り糸をたらした。思いのほかフナを沢山釣り上げた。そこの水源地を、目下産廃場が襲い掛かっている!ありえない事態が、コロナ禍にかこつけて持ち上がっていたのである。

 

 以前、同じような事態が茅野七曲地区で発生、反対する水利組合の責任者を、やくざが脅しまくり、最後は命まで奪われた、とも聞いている。警察が正常に機能していない、悲しいやくざ地帯なのだ。辺りにゴルフ場もあり、これを開発するため、業者はやくざと連携して強行したことも承知している。

 

 こうした悲しい過去から離脱しようとしての「富来田地区まちづくり協議会」(石井恵一会長)なのだろう。既に問題市長に対して、産廃施設設置計画反対の要望書を提出している。このことは、君津市の水源地産廃場がフクシマの放射能汚染物資1万トン以上の投棄に危機感を抱いての対応であろう。評価したい。

 

 2014年4月28日に発生した「木更津レイプ殺人事件」加害者は、富津出身のやくざ浜名である。JR岩根駅そばにデーサービス「かけはし」を妻に営業させている。被害者は、そこでバイトをした美人栄養士。背後に政治と宗教が絡んで、強姦殺人事件捜査は、一歩も進展していない。被害者は110番通報をしていなかった。通報できるような警察でなかったためだろう。

 無法無天の木更津市なのである。

 しかし、今回の産廃場反対運動は、地域の組織挙げてのものだ。やくざが動けば、即110番通報となろう。警察も重い腰を上げざるを得ない。やくざと対抗するための市民の、追い込まれた知恵である。

 

<轟音まき散らしよく落ちる軍用輸送機・オスプレイが木更津でも>

 やくざ問題にも詳しい、生まれは房総半島の館山、現在は埼玉県に生活の拠点を置いている、市民活動家の仲村さんの愛読新聞は東京新聞。安いからではない。朝刊では一番真っ当だからだ。彼が、オスプレイの記事をメールで送ってくれた。「書いて」という要望でもあろう。

 

 本澤先生、今朝の東京新聞に木更津航空隊の記事が載って居ましたので送ります。私の友人が青梅市に在住しており、横田基地から飛来のオスプレイの騒音に悩まされております。夜10時頃迄低空飛行をしているからテレビの声も?話を聞いて気の毒に思います、茅野の上空を飛ばなくても木更津周辺の人は被害者になります。木更津オスプレイ反対派で君津の(都築)さんと近々お会いする予定です。では又報告致します。 7/11 仲村

 

 大手の新聞テレビ放送で構成されている在京政治部長会に長く籍を置いていた関係で、自衛隊からよく視察の機会を手にすることが出来た。現場を歩くことで、真実により接近できるものである。ことほど憲法に違反している自衛隊ゆえであるが、そしてそれゆえに自衛隊員は憲法によって、戦争から守られて安全に過ごすことが出来た。憲法様様の自衛隊だったが、安倍自民党と太田山口の公明党が、そうはさせないと決起した。「自衛隊を戦争させる」と言いだして、日本の安全保障は大きく転換した。神道・靖国参拝派は、よほど戦争が好きらしい。若者を殺し屋にしたいらしい。家族は安心して自衛隊員であることに不安を感じない生活から、一転して戦争に巻き込まれる存在になってしまった。

 台湾危機である。そのためのオスプレイの木更津なのだ。

 特定秘密保護法・自衛隊参戦法である安保法・共謀罪を、戦争三法という。言論の自由規制・市民の戦争反対阻止による戦争国家体制である。まぎれもない日本国憲法違反法である。

 

 したがって、政権交代で真っ先に廃案にすべき危険な悪法である。歴史の教訓に反する。400基以上の地球の原発を廃炉にして、地球をもとの姿に戻す努力をすることで、人類と地球は何とか生き延びることが出来る。もう一つの日本の課題は、二度と戦争をしないため、自公が強行した戦争三法を廃案にする。そうすれば、アジアの平和と安定は、再び確保されるだろう。

 

 そのためにも、安倍・自公内閣が持ち込んだ軍用輸送機・オスプレイを排除する市民運動は不可欠である。木更津市民全てから聞く必要があろう。市長は、やくざが怖くてたじろいいではならない。

 

 自衛隊視察会で学んだことの一つは、滑走して離着陸する飛行機よりも、ヘリのような垂直離着陸する方が、操縦は難しいという。オスプレイは、操縦が容易ではない。よく落下して事故を起こす最も危険な軍用機だ。しかも、大騒音と低空飛行による市民生活破壊を伴う。

 

 オスプレイを受け入れる自治体や住民は、この列島に存在しない。佐賀県の漁民が大反対、宙に浮いて当然だった。どうするか自衛隊?なんとやくざが跋扈する木更津駐屯地を選んだ。木更津市民にとって踏んだり蹴ったりだ。地下水に産廃場、地上からオスプレイである。

 

 いい加減にせい、が市民の怒りの心情である。二つとも排除することが、木更津市民の喫緊の課題であることを、強く指摘しておきたい。天地の声である。

2021年7月16日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

(共同)千葉県木更津市は13日、陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備されている輸送機V22オスプレイに関し、防衛省北関東防衛局から8月以降、他の飛行場へ飛行し、射撃訓練などを実施する方向で検討しているとの説明を受けたと発表した。関係自治体との調整が終わっていないなどとして、同局や市は飛行先を明らかにしていない。

 暫定配備は昨年7月から始まり、現在は7機が配備中。これまでは木更津駐屯地周辺の海上を中心に飛行訓練をしており、駐屯地以外の飛行場で訓練を実施するのは配備後初めてとなる。