ようちゃんばあば日記

お米と野菜をつくり、保存食作り 編みものなどの日常を綴っています。

押し売りお断り

2020-07-18 | Weblog
昔…私が子供のころは 玄関わきに 「押し売りお断り」と筆で書かれた

表札のような立派な木札がかけられている家が多かったです。

うちには 架けてなかったけどね。

その頃「押し売り」といえば

怖いオジサンが 玄関先で 風呂敷包みをあけて

「おくさん ゴムひも買わんかね?」といい

「間に合ってます!」と断ると 包丁を出してすごむ。

あるいは 物売りを装って訪問し 留守なら上がり込んで

泥棒もする   そんなマンガを  よくみたものです。

都会では 玄関を気軽にあけないよう鍵をしっかり

かけ 時には 息をひそめて 居留守も装ったりしたかも。

 農村地帯では 知らない人が来ると 外で働いている

沢山の人に見られるので 自然に犯罪抑止となるから

たいてい 表も裏も あけっぱなしでした。

わたしが 小学生の頃の夏休み 大人はみんな田んぼに出て

たまたま 私一人だったとき 女のひとの声がして

玄関に出てみると ・・普通の  ちょっと太ったおばさんが(怖くない雰囲気)

「おじょうちゃん ひとりで留守番?えらいねえ。

この貯金箱 可愛いじゃろ?お小遣いで買える値段よ。

どう 買わん?」という。

聞いてみると 本当に わたしの貯金箱にあるお金で買える。

かわいい猫の貯金箱 欲しいなあ~とおもい

決心して 買っちゃった。

お昼になって 祖父母と母が 田んぼから帰ってきたので

ひょっとしたら 叱られるか それとも ひとりで買い物したのを

ほめてくれるか ちょっとドキドキしながら 見せたら 

やさしい祖父が びっくりして

「おお ようひとりで買うたなあ。何ごとも無うて よかったな。

押し売りに へたに断ったら 何されるかわからんぞ」と

ぎゅうっと 抱きしめてくれました。

ひええ あのおばさん 押し売りだったのかあ。

もしかして  包丁持ってたのかなあ?(笑)






もうかれこれ 50数年昔のことなのに これを見ると思い出深く 

いまだに部屋にある あの時の 可愛い貯金箱です(笑)

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コメント (20)
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