9月9日(金)のことでした。
相変わらず忙しい毎日・・・ この日は久し振りに
両親はデイサービス ほかのみんなは 仕事に学校に出かけており
お昼ご飯は一人だけ という珍しい日でした。
早朝より 気になっていた 家のすぐ裏の畑にいって
草をとり 鶏糞をすき込んで耕して
苗を植えるための溝も切っておきました。
近所のかたからもらった 紫キャベツの苗に刺激を受けて
普通のキャベツやブロッコリーの苗も買い足していたので
あしたか明後日 植えよう と準備しておきました。
シャワーして スーパ-に買い出しに行って戻り
冷蔵庫に買い物を収めて 作業着に着替え
自分だけのおひるごはんに買ってきたお好み焼きを テーブルに置き
昼の12時を回っていたけど ちょっと田んぼに水を引き込んでおいてから
ごはんを食べ ちょっとごろごろしたら 2時間足らずで田んぼの水を止めて
そのあとも ゆっくり過ごそうと もくろんで
軽トラックで 坂の下の田んぼに行きました。
道沿いにある 3枚の田んぼに 次々に水を入れている途中
水路から田に引き込む金属の蓋を 左手で引き出そうと触ったら(左利きなので)
中指あたりに ぐにゅっと へんなかんしょくがあり ? とおもったとたん
親指の先に食い込む 強烈な痛みが!
覗いてみたら ふたにとぐろを巻いてしがみつき 大きく口を開けて 牙を見せ
威嚇する まむしのすがたが みえました。
しまった これはえらいことになってしもうた! 家に戻っても だれもいない。
今なら12時半で午前の診療が終わる かかりつけ医院まで 間に合う?!
すぐにトラックに飛び乗って 2キロ先の医院まで 裏道を走って
駆け込み 玄関でへたりこみ 助けを求めました。
携帯電話を持っていなかったので 誰の電話番号も思い出せません。
とりあえず 嫁の勤め先を伝えて 事務の方に電話をしてもらったら
運よく昼休憩中だったので電話に出てくれ
今の状態を伝え 夫の携帯に連絡してもらって
至急病院へ駆けつけてくれるよう 連絡を頼みました。
隣の家にも電話をしたら お昼ご飯にかえっていらっしゃっており
たんぼに水を入れっぱなしのままとびだしてきたけど
家に誰もいないので 悪いけど 水がはいらないように
止めておいて下さい と手も打ちました。
そうしているうちに 救急車が到着して 長靴に作業着のままのりこみ
医院の看護師さんがついてくれて 乳がん以来 お世話になっている
国立医療センターにむかいました。
救急車の行き先については
家から一番近い大きな病院で 私も両親も何度もお世話になった医療センターへ
受け入れをぜひに と かかりつけ医が 電話で救急車要請時に尽力してくれ
無理を言って 受け入れてもらうことができました。
山越えすれば信号もほとんどなく
普通のスピードで行っても15分くらいの近い病院ですが
半分は山道のカーブを繰り返すため 振動による影響を考慮して
平地の 国道+高速道路を使っていました。(所要時間同じくらい)
到着すると すぐに かまれた時刻と かんだマムシの姿を 目で見たのか を要点に
確認を繰り返されつつ 次々に処置をしてもらい
そのころには 職場から駆け付けた嫁と夫が 到着しておりました。
そのまま入院となり とりあえず 救急病棟個室で 手厚く看護されました。
マムシにかまれたら とりあえず病院に行き 血清が間に合えば命は助かる!
それくらいの知識しかありませんでしたが
指先から 徐々に広がってくる腫れは それから2日間くらい じわじわと進み続け
どこまで(腕の どのあたりまで)で ピークを迎えるか
血液や尿に出た異常数値のピークを どれくらいで いつ超えるか
これが 次の治療に進む目安だ といわれました。
マムシは猛毒です。
翌朝に ひじより上に 腫れ上がってきていたら
まむし血清を打ちます。
マムシに違いないなら すぐ打ってもいいようなものの
生活環境からして今後の人生に また かまれたとき
2度目のマムシ血清が効かず 治療が困難になることがあるそうで
できれば 今回は使わないほうがいいかもと判断されました。
ピークに達する位置を見極めるため 1~2日様子を見ていると
毒も回るじゃないかという想像が膨らみ もどかしい長い時間で
夜も眠れませんでした。
そして 当日の朝の6時過ぎにご飯を食べたまま働いていて
お昼を食べないでこの騒ぎになり 入院して初めての夕食は まだほしくなく
たった2食抜いただけの 翌朝の尿検査で
ケトン体の数値が 異常に上がっていて ちょっと驚きました。
あとで 二女みちに話したら
「私 つわりのとき ケトン体がでてたよ」といっていました。
「飢餓」の状態である目安だそうです。
人間て 微妙なバランスで生きている
簡単なものだな とおもいました。
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