ここ数日、短いタイトルだったから、その反動ってわけではない。やたら長いタイトルは・・・
「東京小店」の第7回公演『アメリカの夜と朝のあいだに』
(作・演出/東京小店 於:OFFOFFシアター)
「Oi-SCALE」の結成5周年記念公演
『僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。』
(脚本・演出/林灰二 於:駅前劇場)
・・・という、ともに下北沢演劇祭参加作品をくっつけた、まぁ、それだけのことなのだが。。。意外と「アリ」なタイトルだと思わなくもなくはないことはない。
前者は、本多劇場グループ公式HPの作品紹介にあるように、
“まったりとしてピリ辛スイーツな東京小店が、日常の延長線上にある少しずれた世界と会話で、滑稽な人たちの愛の不毛と孤独を描く。一年半ぶりの本作ではアメリカの安モーテルを舞台にB級映画を彷彿させる群像劇がくり広げられる”
という約100文字が、見事に言い当てた作品でした。
後者は、旗揚げ公演(02年4月)として、当初準備されていた作品(のちに第二回公演として上演)を抑え、同劇団の看板として打ち出そうとメンバーにより上演が決定された思い入れの深い舞台であり、かつ、観客から記念公演作品として堂々一位に推された作品だけあって、大変良かったです
主宰の林氏の半自伝的要素が詰まった本作を大幅に改訂再構築したとのことだが、美術・照明・音響といったスタッフワークも含めレベルが高かった!(教壇のケコミが途中何度もはがれた以外は…)
そう。高校の美術室が主なる舞台だ。弊団『大地のカケラ』と同じ。ただ、お上品な東演とは真逆の、ワルがたむろするワイザツ感が劇世界と見事にマッチしていた。美術は田中敏恵氏。良い仕事をする人だな、と見るたびに思う。
また、オープニングの靴音をはじめ、繊細でアイデアも抜群な音響は田島誠治氏。『マーヴィン~』の音響担当・熊野大輔氏も関わるユニット「SoundGimmick」所属だが、彼とはそれとは別の長~いつきあいがある。…成長を感じた。
俳優も負けじとハナマルだ
豪華な客演陣含めて適材適所で、強烈な飛び道具の星耕介氏(赤坂隆役)、井内ミワク氏(妙子役)らの脇も含め、アンサンブルが何より良かった!
中でも、半自伝的作品を自ら書き演出した林灰二氏の、内に秘めたパワーは圧巻
少々上演時間が長かったが、それを苦にさせない演出もあったりして、まだまだ18日まで上演はあるので、是非足を運んで欲しい作品だ!
(時間があれば、公演終了後、
もう少し突っ込んで書きたい作品)
東京小店の作演出は集団名ながら、どうやら鈴木某氏がその中心にあるようで、彼は76年生まれ。Oi-SCALEの林氏は77年生まれと、奇しくも同世代。
小劇場演劇の、これから脂が乗る年頃の作品を偶然にも続けて見ることになった。
どちらも収穫でした
「東京小店」の第7回公演『アメリカの夜と朝のあいだに』
(作・演出/東京小店 於:OFFOFFシアター)
「Oi-SCALE」の結成5周年記念公演
『僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。』
(脚本・演出/林灰二 於:駅前劇場)
・・・という、ともに下北沢演劇祭参加作品をくっつけた、まぁ、それだけのことなのだが。。。意外と「アリ」なタイトルだと思わなくもなくはないことはない。
前者は、本多劇場グループ公式HPの作品紹介にあるように、
“まったりとしてピリ辛スイーツな東京小店が、日常の延長線上にある少しずれた世界と会話で、滑稽な人たちの愛の不毛と孤独を描く。一年半ぶりの本作ではアメリカの安モーテルを舞台にB級映画を彷彿させる群像劇がくり広げられる”
という約100文字が、見事に言い当てた作品でした。
後者は、旗揚げ公演(02年4月)として、当初準備されていた作品(のちに第二回公演として上演)を抑え、同劇団の看板として打ち出そうとメンバーにより上演が決定された思い入れの深い舞台であり、かつ、観客から記念公演作品として堂々一位に推された作品だけあって、大変良かったです
主宰の林氏の半自伝的要素が詰まった本作を大幅に改訂再構築したとのことだが、美術・照明・音響といったスタッフワークも含めレベルが高かった!(教壇のケコミが途中何度もはがれた以外は…)
そう。高校の美術室が主なる舞台だ。弊団『大地のカケラ』と同じ。ただ、お上品な東演とは真逆の、ワルがたむろするワイザツ感が劇世界と見事にマッチしていた。美術は田中敏恵氏。良い仕事をする人だな、と見るたびに思う。
また、オープニングの靴音をはじめ、繊細でアイデアも抜群な音響は田島誠治氏。『マーヴィン~』の音響担当・熊野大輔氏も関わるユニット「SoundGimmick」所属だが、彼とはそれとは別の長~いつきあいがある。…成長を感じた。
俳優も負けじとハナマルだ
豪華な客演陣含めて適材適所で、強烈な飛び道具の星耕介氏(赤坂隆役)、井内ミワク氏(妙子役)らの脇も含め、アンサンブルが何より良かった!
中でも、半自伝的作品を自ら書き演出した林灰二氏の、内に秘めたパワーは圧巻
少々上演時間が長かったが、それを苦にさせない演出もあったりして、まだまだ18日まで上演はあるので、是非足を運んで欲しい作品だ!
(時間があれば、公演終了後、
もう少し突っ込んで書きたい作品)
東京小店の作演出は集団名ながら、どうやら鈴木某氏がその中心にあるようで、彼は76年生まれ。Oi-SCALEの林氏は77年生まれと、奇しくも同世代。
小劇場演劇の、これから脂が乗る年頃の作品を偶然にも続けて見ることになった。
どちらも収穫でした