麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

法螺貝は吹かれた!

2007年02月17日 | 東演
 チラシ等には書いていないが、『マーヴィンの部屋』は《秀作アメリカ現代演劇シリーズ》というカテゴリーで、企画当初のプレビューなどには記してあった。
 制作者の田中勝が手掛けた『ドライビング・ミス・デイジー』『八月の鯨』そして本作の3本を指して言う。
 どれも派手さはないが心に染みる、田中らしいセレクトの作品群だ。また『デイジー』の翻訳に松本永実子氏、『八月』の演出が松本祐子氏で、その二人が今回初めて相まみえるという連関性も「シリーズ」の所以である。
  作家が、S・マクファーソンで、
    前述二人が「松本」、制作が「まさるさん」
    そもそもタイトルが『マーヴィン』ってなくらいで
    ・・・何とも「マ」がいっぱいの芝居になった。
    恐らく「良い間の多い」仕上がりになるだろう。。。
    閑話休題
 
 さて。田中勝の、文化座から始まる制作キャリアは、俳優座、朋友を経て弊団に至るのだが(途中、日本劇団協議会職員もあるのだが…)、料理人の一面もあって、以前このブログでも紹介したことがある。

 本番が近づき、バタバタもピークという時に、大きな鍋で体の温まるものをこさえてのくれるのだ。

 それはさしずめ、戦国時代の城内の炊き出しのようだ。
 いくさの支度をする武士たちが甲冑をカチャカチャ言わせながら慌ただしく駆け回る中で、女房たちがまかないを作る。やがて、その湯気や香りをつんざいて、法螺貝が鳴って・・・いざ、出陣!!

 東演の『マーヴィンの部屋』の稽古も残すところ、今日と明日。月曜から劇場という名の「戦場」に入る。
 で昨夜 
 田中が伝家の宝刀を抜いて「すいとん」を作った。
 小麦粉が足りずにパン粉を混ぜるという荒業が、なんと功を奏して、もっちり感の強いすいとんが完成。

 キャスト・スタッフの疲れた体と心を満たしたのであった。。。
コメント
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