麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

恋森で泣く。

2007年02月12日 | 東演
 いやあ~あったかいです
 春みたい・・・春と言えば「恋」の季節。。。
 
 とゆーわけで。桐朋学園芸術短期大学専攻科演劇修了公演の『恋でいっぱいの森』(作/W・シェイクスピア 台本・詞・演出/福田善之)を土曜日に観た。
(公演は2/10~11)

 衆知かとも思われますが、弊団も01年にパラータで上演していて、今年6月再演をする演目である。シェイクスピアのロマンチック・コメディの中の『夏の夜の夢』『から騒ぎ』『お気に召すまま』をフィーチャーし、さらにはミュージカルにした素敵な作品。
 もともと専門学校の卒業公演のために創られたものを、東演上演用に改訂。今回さらに加筆修正が加えられての発表となった!

 可動式である東京芸術劇場小ホール1の特色を生かして、演技エリアを贅沢に取った3ステージ(それは客席が減るということなので、入れなかった人もいたようだ。…例えば僕のかみさんとか)。
 そーゆー満パンの、観客の熱気が高い中で、かつ、これから演劇という大海原へ漕ぎ出る若い懸命な姿を観ると、やはり胸を打たれます。
 短大での2年に加え、専攻科での2年を修める学生は今期は4名! そこでOBOGが、また後輩が力を貸して紡いだ成果も感動を増しました。
(実際プロの世界で仕事をしている俳優が入ったことで、芝居そのものの厚みも出たし)。

 そして、これは大変私的なこととも言えるのですが、東演の初演でハーミアを演じ、志半ばで宇宙(そら)の向こうに逝った藤田幹子を思い出して…不覚にも涙を流してしまった。。。ハーミアとヘレナが激しく喧嘩する、爆笑のシーンで・・・笑いながら泣いた。
           藤田幹子
           78年東演入団。04年5月7日逝去。

 創立四十八年の東演である。
 彼女ばかりが鬼籍に入ったわけではない・・・。

 多くの先人の心を抱えて、前を向いて進むのがまた劇団である。

 だから。
 祝日の今日も『マーヴィンの部屋』は稽古。
 ここ数日は、通しも増えた。来週にはいよいよ小屋入りだ!
 今日は、この後の通しに、舞台写真の根岸ふじ枝さんもいらっしゃる。

 開幕は2月21日だ。

コメント
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