古い写真から蘇る思い出の山旅・その33
「槍ヶ岳」
(3)槍ヶ岳山頂の大展望と槍岳山荘のご来光
今から29年も前、1994年8月に、妻と次男と三人で、
「上高地」から、「槍ヶ岳、北穂高岳」を 巡った山旅。
槍岳山荘前で昼食、休憩後、
13時頃、いよいよ、槍の穂先、岩稜に取り付いた。
いささか緊張気味、三点支持、一歩、一歩、慎重に・・・・、
登頂所要時間は、多分、15~20分間位だったのだと思うが
槍ヶ岳登山のハイライト?であり、じっくりと体感しながら・・・、
13時20分頃、槍ヶ岳山頂(標高3,180m)に到着・・・、
と、メモが残っている。
ガスの吹き上げも無く、360度、大展望、ラッキー!、
居合わせた5~6人と、その幸運を喜び合い、写真を撮り合い・・
眼下に、その日宿泊する槍岳山荘、その後方は、笠ヶ岳、
狭い山頂、後続の登頂者のためにも、長居するわけにいかず、
15分程、絶景を堪能後、下山に掛かる。
下りは、登りより、更に緊張が走る。慎重に、一歩、一歩・・・、
途中に、登り、下り、交互通行箇所有り、登り優先で待機
14時頃、無事下山、
槍ヶ岳登頂を果たした、達成感、安堵感・・・・、
余韻を楽しみながら、槍岳山荘周辺で、ゆったりと、至福の時を過ごした。
そんな時間帯、次第にガス吹き上げが強くなってきて、
槍の穂先も見え隠れするようになり、次々と、槍の穂先に取り付いている登山者を
眺めながら、
もしかしたら、彼らは、登頂しても、360度大展望、叶わないかも・・・、等と
時間、タイミング、なにもかも、ついていたような気がしたものだ。
槍岳山荘の消灯は、21時、
窓からは、満天の星が眺められたが、目に焼き付けるだけ・・・、
それを撮るカメラも、腕も無し・・・、ザンネン!。
3日目の朝、4時頃起床、
快晴、強風、寒さに震えながら、ご来光を待ち受ける、槍岳山荘宿泊者達、
ご来光
バカチョンカメラでは、目一杯の写真、
3日目は、最大の難関、「大キレット」越えが有り、気を引き締め・・、
出来る限り早出することにした。
当時はまだ、バカチョンカメラ(小型フィルムカメラ、ポケットカメラ)しか持っていなかった頃で、プリントしてアルバムに貼ってある古い写真もほんのわずか、しかも、高山植物等を撮ろうという気等全く無かった頃で、拙劣なスナップ写真(記念写真)ばかりではある。
(つづく)