数年前までは、まるで興味も関心もなかった川柳。ユーモアセンスゼロ、頭カチカチ、クソ真面目、まるで面白みの無い、川柳とは程遠い存在の爺さんが、ひょんなきっかけで、「面白そう?・・」等と思い込んでしまい、「川柳とは?」も分からないまま、単なる「五七五言葉並べ遊び」を始め、続けていたが、4年前頃に、相互ブログフォロワー登録しているのびた様からのお声掛け、お誘いを受けて、恥も外聞もなく、拙句、駄句を、投句してしまうことにもなっている。結果、何も分からなかった川柳の世界をちょこっとでも覗かせていただき、多くのことを教わってきたような気がしている。
ただ、所詮、川柳の才能無しの爺さん。
スタンスは、出題されるお題に対して、締め切り日までに、錆びついた老脳をギシギシ動かし、言葉を捻り出し、五七五に編むという過程が、ある種、脳トレになっているに違いない、ボケ防止に多少役立つかも知れない等という期待感から 続けていることだと思っている。その出来不出来に関わらず、爺さんが四苦八苦して?生んだ川柳(川柳もどき)、せっかく作った句を、忘れてしまわない内にブログに書き留め置くことにしているが、今年2021年、1年間に作った川柳(川柳もどき)を、振り返ってみた。
お題「鍋」
割れ鍋に綴じ蓋夫婦共白髪
打ち付ける吹雪の宵に囲う鍋
手鍋下げ苦労重ねて幾星霜
お題「鬼」
我が家には内にも鬼が一人居り
餓鬼の頃不良のアイツ今教師
我が師匠仏か鬼か飴と鞭
お題「予感」
窓際で上司が敬語やな予感
前置きの長い相談やな予感
亭主逝き私長生きする予感
出世する予感も無しで早定年
嵐来る予感夫の家事手伝い
お題「出発」
孫からの知らせリモート披露宴
お題「昔」
昔飲み屋今病院をハシゴする
思い出す初恋の彼セピア色
話すたび脚色される若き頃
お題「箱」
下駄箱の隅で自粛の登山靴
贈答品小より大の箱選び
金持ちの欲の箱には底が無い
数年前から投句するようになっている、鹿児島のコミュニティFMぎんがの「てんがら川柳五七五」。今年1年間に投句した川柳の内の何句かが、撰者の石神紅雀様、春田あけみ様から選ばれて、
爺さんもおだてられりゃ木に登る
の気分になったものだが、それに輪を掛けて、長年「てんがら川柳」に携わっておられる、相互フォロワー登録している村永チトセ様が描く己書色紙を、その都度いただき、川柳の才無し初心者の爺さんには、まるで、宝物?、表彰状?、勲章?にもなっている。改めて、感謝しているところだ。
村永チトセ様ご本人からご承諾をいただいたので掲載させていただくことにした。