古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

本をつんだ小舟        宮本輝

2022-04-12 01:02:59 | 本の紹介

文春文庫     1993年

 

他の宮本作品は読んではみたものの、ことごとく挫折して

 

しまって、この本はどうか、と思ったのだが、最後まで興味

 

深く拝読した。輝氏という人は苦労人で人生というものを

 

知っている。読書がただのたのしいだけではないこともしっ

 

ている。ぼくとはえらい違いだ。ぼくはつらいと読むのをやめ

 

るが、輝氏はそこにおもしろさを見出すらしい。うーん、

 

人生とは? 文學とは? なんぞや、という問いに簡潔には

 

答えられやしない。そのために人生があり、長い長い文学の

 

本があるのだから。

 

ぼくの読書人生も小五のころに始まった。あのころは横溝正史氏

 

新田次郎氏、星新一氏などの原点ともいえる本を読んでいた。

 

井上靖氏の蒼き狼などを読んでいたが、今では読破も難しい。あの

 

ころのほうがよっぽど頭がよかったとみえる。ゆるーいゆるーい

 

方へと流れていくわけですね、人生というものは、チーン。......

 

合掌。


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