先日、インスタで阿川弘之氏の旧居を映した写真をあげたのだが、
そのときに、阿川提督といつものように書いたら、父が噛みつい
てきて、めっちゃ批判してきた。いや、そうなんだ、なんか、いや
な思いさせた人もいるかもしれん、と思うと、インスタも続けるのが
怖くなってきたので、しばらく、休むことにした。けど、このグー
ブログは老齢の父も見ていないことだし、やっていきたいと思っている。
まあ、そういうことがあったので、更新はしばらく、なかったという
わけです。
じゃあ、気を取り直して、小澤征爾氏の感想を書いていきましょう
かね。
ぼくは小澤氏というのは昔よくあるボンボンなのかと思っていた。
とても貧しい家の出と聞いてびっくりした。その小澤氏が26歳の
ときに書かれた本だが、その背景やなんかはもちろん古びているが
作品としてはまったく衰えていない。文章がとても巧く、こんな、
軽くて、洒脱なものを書ける人はいまの時代には稀有だ。一読、
翻訳もののケルアックものとか、と思えるほど軽妙だ。さすが若い
ときに欧米にじかに触れているだけあって、感性がとてもポップさ
に溢れている。
東京の都市がアメリカの都市に似ている、とか、オーケストラのその国
に対する批評眼はさすがと言わざるを得ない。読んでいる時期、読書ロ
スになっていたのだが、乱暴に引かれた傍線が最後になって続々と出て
きて閉口した。けど、二、三日読まないで分かったのだが、やはり、
ぼくは活字が好きなのだな。
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