映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「ベルばらKids2」 池田理代子

2007年09月08日 | コミックス

「ベルばらKids2」 池田理代子 朝日新聞社

ベルばらについて語れば、ミーハーなのでキリがありません。
こんな話をすれば年が丸わかりですが、週刊マーガレットでオスカルとアンドレがフランス革命を迎えた頃、私は花の高校生。
青春真っ盛りでありました。
もっとも、その年でオスカルだアンドレだと騒いでいるようでは、実生活でボーイフレンドに不自由していないなんて状況にあるはずはありませんよね・・・。
学生時代には、宝塚のベルサイユのばらを見に、はるばる上京(東京公演だったんです)。あの時のオスカルは榛名由梨さんでしたねえ・・・。
(ふと、遠い目になっている・・・)
おっと、そんなわけで、ベルばらKidsを買わずに済むはずがありません。
妙に装丁が立派過ぎて高いですが、1巻に引き続き購入。

第一巻よりさらに、彼ら彼女らの行動範囲が広がりました。
ベルサイユはもちろん、ある時は原宿、またあるときは韓国は冬ソナのロケ地にまで出没。
オスカルとアンドレは仲良くお月見をしたり、浴衣姿で縁日を楽しんだり。
ルイ16世にいたっては、相撲にはまる日々。
モンゴルへ行って、朝青龍を慰めてほしいくらい。
完全に時空を超越。
自由で平和そうで、やっとオスカルとアンドレに訪れた幸せな日々。
よかったねえ・・・と、ほろりとさえしてしまう、ミーハーな私。
3頭身バンザイです。

さて、ところが、この本には文句があります。
1巻を見ても、強く感じましたが、このマンガページに挟まる解説ページははっきり言ってジャマです。
多分このような本を買うのは私のような元ミーハーだと思うので、いまさらベルばらの解説なんて必要ありません。
開くたび、いらいらさせられます。
3頭身に徹すればいい。
これは朝日新聞の土曜版に連載されているものだそうですが、この、解説部分もあわせて連載されているのかな?
・・・う~ん、それにしてもやはり、これはページの水増しとしか思えない。
しかも倍の水増しですよ。
たとえ次の巻が出るまでの期間が倍になっても、こんな詐欺みたいなやり方はやめてほしい・・・。

ということで
満足度★★
池田理代子さんゴメンナサイ!