映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「舞姫テレプシコーラ第2部1」 山岸凉子

2008年08月03日 | コミックス

「舞姫テレプシコーラ第2部1」 山岸凉子 メディアファクトリー

本当に第2部が出るのかどうか、実は半信半疑だったんですが、出ましたねえ、ちゃんと。
あの、1部のラストにはずいぶん、泣かされましたが。
あれから数年立ちまして、篠原六花(ゆき)は高校1年16歳。
亡き姉の夢をついで、バレエを続けフランスのローザンヌコンクールに挑戦しようとするところ。

山岸凉子氏のバレエ漫画といえば、やはり未だに「アラベスク」 のイメージは強いですが、こちらも、手塚治虫文化賞漫画大賞を受賞するなど、彼女の代表作の一つになりつつあります。
バレエ界を取り巻く今日的問題、
費用のこと、摂食障害のこと、スポーツ医療のこと、学業との両立のこと・・・、
等にもふれ、実にリアルな「バレエ」を描いています。

この主人公六花はちょっと気が弱くて、
でも、人のことにも気が回るとても気持ちの良い子なんですね。
コンクールでは緊張のあまりミスをしてしまうようなことも。
けれども、すこしずつ、たくましく成長していく、そんな姿を描いてもいるのです。
この巻に登場する彼女は少なくとも、バレエに関しては相当安定した実力を身に付けてきているようで、何より。
・・・でも、どうなのでしょう。
1部を見た限りは、彼女はむしろ本人が踊るよりも振付師の方向へ進むような感触があったのですが。
これからの話になるのでしょうか。
そして、初めの方に登場したきり、姿を現さない空美ちゃんは、一体どうなっちゃったのか???
まだまだ、一波乱も二波乱もありそうですね・・・。
ハンサムではないけれど、男っぽくしかし意外と神経は繊細な拓人君は好きです・・・。
しかし、これではノンナとミロノフ先生のようなロマンチックは望めそうにはないですね・・・。

満足度★★★★


大阪のクラゲ

2008年08月03日 | インターバル

大阪出張でばたばたしているうちに、もう8月に入っていました。
2泊3日。
な~んで、この時期に、わざわざ札幌から大阪なんかに行かなきゃないのさ・・・と、ぶつぶつ言いながら出かけました。
札幌はこの夏、ぜんぜん暑くなっていないのです。
最高気温もせいぜい26度とか27度とか・・・。
そこからいきなり35度ですからねえ・・・。
とはいえ、そもそも会議なので、当然室内ですし、ホテルも空調は快適。
意外と楽をさせてもらいました。
夜にお付き合いの宴会もあったりして、気ままに好きなものを食べに行くのもままならず。
お仕事ですから・・・。

ただ、2日の土曜日は帰ってくるだけだったので、フリー時間があって、
できるだけ涼しそうなところ、ということで『海遊館』に行って来ました。
大きな水槽で泳ぐ魚の群れ、マンボウ、アザラシ・・・、童心に帰って楽しんでしまいました。
いろいろなクラゲもいいですね。
ただただ海中に漂って、ふわふわ、ぱふぱふ・・・。
なんだか癒されます。
家にこんな水槽が欲しいなあ、と思います。
ボーっとずっと眺めていたい気分。
この写真の派手なクラゲはまた別の雰囲気なんですが、
何しろ、気に入ったほうのクラゲは暗くてうまく写せなかった・・・。

ここでやっと、”大阪”らしく、お好み焼きを食べました。
大観覧車などにも乗ってしまったりして、ささやかなれど、満足、満足。
実はこの、大阪港駅から海遊館までの道のりが、10分弱ですが、暑くて暑くて・・・。ここでやっと本物の大阪の暑さも味わったわけです。
・・・これが毎日なら、本当に大変ですね。
同じ会議に出ていたメンバーともばったり遭遇。
やはり、考えることはみな同じか・・・。

さて夕方、千歳空港に降り立ってみれば、小雨、17度。
やれやれ、日本は広いです・・・。というか、北海道は日本ではないのか・・・。