おなじみハムナプトラ第3弾です。
今回は中国が舞台、というのは北京オリンピックもあって、タイミングは良かったですね。
中国皇帝のミイラが、2000年の時を越えてよみがえる。インディーも中国までは来なかったので、ちょっと目新しい感じ。
あの、兵馬俑がよみがえって動き出す、というのはよかったなあ。歴史のロマンでもありますね。
皇帝のミイラというのがジェット・リーだもんね。なんて贅沢な使い方。
動くたびに、粘土のかけらがぱらぱらおちてくるミイラというのも面白い。
3つの頭の龍に変身というのも意表を突くね。
こんなユニークな役なら、やっぱり受けてみたいと思うでしょう。
ついでにワイア・アクションでも入れれば、中国感たっぷりだったかも・・・。
それで、どうしても今回はインディー・ジョーンズと比べてしまうね。
どっちも久しぶりの続編なのに、なぜかほぼ同時になってしまった。
しかも、今回、どっちも、ジュニアが活躍するんですね。
こちらのジュニア、アレックス役は新人のルーク・フォード。
ちょっと地味な感じだけど、でも、なるほどブレンダン・フレイザーの息子っていう感じはしますね。
これがまた、勝手に大学を辞めて発掘調査に加わり、皇帝のミイラを発見したという。
そりゃもう、無鉄砲なところそっくりなんだから、文句はいえないよね。
前作からの流れを見ても、もともと息のあった家族っぽいよね。
でも、作品中は、父と息子が反目し合っていたことになってる。
・・・アメリカ映画だからね。
父子の反目は絶対必要な要素のわけ。
確かに初めから浜口親子みたいに息があって仲良かったらキモチワルイ。
私が好きなのはこれまた、いつも登場するジョナサン。
この、ぜんぜん頼りにならなさそうで意外と役に立つ、転んでもただでは起きないこの性格。好きだなあ・・・。
今回はなんと、上海でナイトクラブを経営していたりする。
結構堅実なやり手でもあったのか・・・。
上海のクラブですか・・・。ロシア亡命貴族の未亡人をマダムにして「夢のバー」を作ったのでは・・・。
こらこら、その話は、「上海の伯爵夫人」を見た人にしか通じないってば。
雪の山中で雪男が登場するのも、良かったなあ。
うん、ちょっと意表をつかれた感じで、しかもこれが味方となってくれたのがすごく頼もしかった。
雪崩に巻き込まれる寸前、雪男たちがオコーネルファミリーを覆って守るなんてシーンがね、良くできてるよね。
ついでにパンダも出てくればもっとよかったなあ・・・。
カンフー・パンダじゃありませんっ!
とにかく過不足なく楽しめる作品ということで・・・。
2008年/アメリカ/112分
監督:ロブ・コーエン
出演:ブレンダン・フレイザー、ジェット・リー、ルーク・フォード、ジョン・ハナ、イザベラ・リョン
「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」公式サイト