「ヒメママ 2」 玖保キリコ マガジンハウス
相変わらずわがままいっぱいのリサさんです。
しかし、これだけ自己主張が強く生きていけるのはうらやましいし、どこか憎めないのもまたよいですね。
この本では、妹ルリの嫁ぎ先、フランスの富豪の邸宅にしばらく滞在します。
このルリさんも、なかなか人格ができていて、
多分、子供時代はいつも姉に虐げられていたと想像されるのですが、なかなかの姉思い。
彼女の性格を知りながらも、このまま、パリで一緒に過ごして欲しいなどと思うとは、全く人物ができている!
リサの長男のお嫁さんであるハナさんも、実に根気良くお義母さんと付き合っているし、
リサさんの周りには不思議と人格者が集まってくる。
・・・というよりは、できた人物しか残らない?
ルリの家には運転手さんやメイドさんなど、使用人が大勢いるのですが、
リサは名前が覚えきれないので、女はマリー、男はジャンと呼ぶことにすると宣言。
こんなところでも、わがままいっぱいなのですが、
彼女が帰国する時には、一人ひとり名前を言ってみせる。
そうすると、それだけでもう、みんな大感激。
・・・お得な性格です。
これって、生まれながらのお姫様って感じですね。まさに。
さて、気になるのは、リサさんの夫ってどんな人だったのだろうということで・・・。
本の中にはぜんぜん出てこないのですが、
さぞかし、包容力がある、心の広い人・・・?
あ~、巻頭のリサのプロフィールにありました。
離婚暦1回。
・・・やっぱり、普通の人だったみたいですね・・・。
満足度★★★★