映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「海街diary2 真昼の月」 吉田秋生 

2008年11月10日 | コミックス
海街diary 2 (2) (フラワーコミックス)
吉田 秋生
小学館

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書店でこの本を見つけたときには、思わず「ラッキー!」とつぶやいてしまいました。(気持ちの上では、飛び上がっていたんですが・・・)
待ってました。
1巻を読み終わったその時から、ずっとこの続きを待っていました。
前巻が出たのが2007年5月なんで、一年半ぶりですか~。
この本には4話収められていますが、
およそ4ヶ月に一話のペースで雑誌に掲載されているようです。
それだけじっくり練り上げられているというわけなんでしょうが、
ほんとに、待つ身には長かった・・・。
そういえば、このブログに「本」を取り入れはじめたばかりの頃に
「1」を読んだはずです。

鎌倉の古い家に住む4人の姉妹の物語。
末の「すず」は、異母姉妹。
一話一話中心人物が入れ変わりながら、
この姉妹を取り巻く人々の様子も含め、大きな一つの物語を構成していきます。
鎌倉の4姉妹・・というといかにも古風な、おしとやか姉妹を想像してしまうかも知れませんが、
みな、まさに現代を生きる女性たち。

この一作目「花底蛇」に出てくる、産婦人科医院の息子、
一見ワルなんだけど、ムダにいい男のマトモな藤井くん。
彼のことを詳しく知りたい方は「ラヴァーズ・キス」をぜひご覧ください。
きっと、著者のお気に入りなんだろうなあ・・・。

私が好きなのは、やはり元気なサッカー少女すずちゃん、でしょうか。
素直で真摯、なんに付けても一生懸命。
そりゃ、こういう子を、男の子がほおって置くはずがありません。
でも、風太くんは前途多難そうだなあ・・・。
人のことには敏感なのに、自分のこととなると、無頓着。
まあ、こういうところがかわいいんです。
サッカークラブの男の子たちも、それぞれ、個性豊かで素敵ですね。
多田君はこの先、何を目標にしていくのか。
まだまだ、目が離せません。
はあ、しかし、このペースだと、続きはまた、一年半先ですね・・・。
気長に待つことにします・・・。

ところで鎌倉・・・よさそうですよね。
私、学生時代にたった一度行ったことがあります。
(ウン十年も前だっ!)。
また、行ってみたくなりました。
おいしいものもたくさんありそうだし・・・。
ちょっと古風な町並みとか家の構えとか、
北海道は、そういう点では「日本」ではないので、あこがれるんですよ・・・。
そうしたら、さっそく、「すずちゃんの鎌倉さんぽ」という本が出ているではありませんか!
全く、ツボを押さえていらっしゃる。
完璧、つられて買いですね!

満足度★★★★☆