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ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫 お 41-1) 岡田 光世 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る |
著者は1985年よりニューヨーク在住。
読売新聞米現地記者を経て、現在は作家、エッセイストとして、東京とニューヨークを行き来しているそうで、ニューヨークの人々の生活についての著作、多数。
ニューヨークといえば東京と同じく、孤独な大都会・・・と思えるのですが、
思いのほか人々はフレンドリー。
彼らは不快感をあらわすにも、遠慮がないのですが、
好感を表すのはそれ以上に積極的。
おせっかいで、おしゃべりで図々しくて・・・。そして憎めない。
そういうことのようです。
この本では、著者がNYで出会った多くの人とのエピソードが綴られていますが、
そのなかに、心に残るネイティブならではの英語の言い回しも、紹介されています。
何か人に親切にしてもらい、お礼を言ったときに返ってくる言葉。
My pleasure.
どういたしまして・・・ということですが、いい言葉ですね。
役所などに電話をすると、やたらと電話のたらいまわしに会うそうな。
そこで、いつも彼らが口にする言葉は・・・
Try this number.
この番号にかけてみて。
You made my day.
人と会って別れる時に。・・・おかげで、とてもいい日になったよ。
時にはイライラすることもある。
I can't stand it!
もう耐えられないわ!
今まで気付かなかったことに気付かされた時
It was eye-opener for me.
目からウロコが落ちたわ。
You must be kidding.
冗談でしょ。
親切も押し売りはダメ
Thanks a lot.
余計なお世話なんですけど。
脈絡もなく拾ってみましたが、映画の中のセリフなんかに出てきそうな感じですね。
こんな言葉がふと口に出るようになればいいんですけどねえ・・・。
最後に、もう一つ。
New York City can grow on you.
ニューヨークって次第に虜にされる街だよ。
・・・なるほど、娘が帰ってきたがらないわけだ・・・。
アメリカの一般的な行事、ハロウィンとかサンクスギビングの紹介などもありまして、誠におしゃれな一冊です。
満足度★★★★☆