映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

アメイジング・スパイダーマン

2012年07月07日 | 映画(あ行)
スパイダーマンには、若さが必要ってこと?




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サム・ライミ×トビー・マグワイアのスパイダーマン3部作の記憶もまだ新しいところです。
一作目は2002年ということなので、10年しか経っていないのですが、
多分3Dで、作ってみたくなっちゃったんでしょうね。
(でも私は2Dで見ましたけど。)
そういえばあのスパイダーマンのコスチュームも高校生の男子ならまだ許せるかな?という感じ。 
主人公は若くてイキが良くないとダメなのです。
だから主役交代も仕方ないのでしょうかね。
(・・・それを言ったらバットマンは、いい年したおじさんがあのマスクにコスチューム、
ちょっと恥ずかしいゾ)



さて今作のスパイダーマン=ピーター・パーカーは
ソーシャル・ネットワークで人気急上昇のアンドリュー・ガーフィールド。
高校生の役をやってますが実は28歳なんですけど・・・。
ま、いいか。


ピーターの両親は13年前に失踪。
ピーターは叔父夫妻に預けられて成長します。
このおじさん、おばさんがもうすごくいい人なんですよね。
わが子のようにピーターを愛しています。
すごく真当な人たち。

だからこそ、ピーターは自分がボコボコにされるのも厭わず、
いじめられている子をかばったりする。
この下地が大切なんですよ。
まあ、スパイダーマンになりたての時は、ちょっと舞い上がって調子に乗ってしまいますが。
気持ちは優しいけれどてんで力はない、そんな高校生だったピーターが、
ある特殊な蜘蛛に刺されることにより、超人的な力を持った“スパイダーマン”になるのです。
しかし、スパイダーマンは一夜にしてならず。
いくら素晴らしい身体能力を身につけても、
その力を使いこなすためにはやはり練習が必要なのでした。


一方、以前ピーターの父親と以前共同研究をしていたコナーズ博士は、
今はトカゲのような身体の再生能力についての研究をしています。
自らの失った片腕を何とか再生させたいと願って。
ピーターが父親の遺品から見つけたヒントにより、
ついにコナーズ博士は画期的な“新薬”をつくり上げるのですが・・・。
これぞ、マッド・サイエンティスト。
普通、あんな姿になって喜びますかねえ・・・。
どんなにパワーがあっても、普通なら絶望にかられて死んでしまいたくなると思うな。
まあ、精神的にも恐ろしくポジティブ&アグレッシブになるという効能もある薬なんでしょうねえ・・・。



まあそのような筋立てはともかくとして、
今作、ピーターとその彼女グウェンのやり取りの爽やかさ、
悪人と思われてしまったスパイダーマンをみんなが理解して応援してくれるようになっていくさま、
そういうところがとても気持ちよく見られました。
結局失踪した両親はどうなったのか。
それはまたのお楽しみ、ということのようです。
いや、もう見なくてもいいし・・・
と、思いつつまた見てしまうのかしらん・・・?

「アメイジング・スパイダーマン」
2012年/アメリカ/136分
監督:マーク・ウェブ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、リス・エヴァンス、デニス・リアリー