映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ペントハウス

2012年07月30日 | 映画(は行)
やってやろうじゃん!!



* * * * * * * * * 

マンハッタンの超高級マンション「ザ・タワー」。
ベン・スティラー演ずるところのジョシュは、そこの敏腕マネージャーです。
特に最上階のペントハウスに住む大富豪、アーサー・ショウは上得意客。
マンションとはいえ、ここまで来るとほとんどホテルのようです。
ドアマンがいて、受付がいて、エレベーターボーイがいて
・・・セキュリティに守られている。
ここの従業員は、マネージャーのジョシュの元、
心ひとつにして、顧客満足第一のサービスに務めている。
そしてそれを誇りにしています。
なんとも心地よいマンション、そして職場。
冒頭のそんなところでちょっと感動してしまいました。



さてところが、その一つだった皆の心にほころびができる事件が・・・。
最上階、アーサー・ショウが2000万ドルの詐欺容疑で逮捕されたのです。
従業員たちの年金の運用を任せてあったのもパア。
一見、従業員にもフランクで物分りの良い紳士のように見えるショウが、
実は、従業員の損失などはした金と豪語し、
大金を積んで簡単に釈放され、なおも隠し財産をたっぷり抱え込んでいる
と知るに及んでジョシュの気持ちに火がついた!!
彼は仲間とチームを組み、ペントハウスに忍び込み、
隠し財産を奪い取る計画を練るのですが・・・・。









彼らは盗みに関しては全くのドシロウト。
ただ一人プロといえるのはバルコニーのBSアンテナ専門のこそ泥(エディ・マーフィー)・・・。
綿密な計画を練ったつもりが、あちこちにほころびが出てしまいます。
けれども、臨機応変というかやぶれかぶれというか、
うまく話が転がっていく。


息があっているのやらいないのやら、よくわからない彼らの行動、
そして振り絞る知恵と勇気。
笑いとスリルに満ちていて非常に楽しめる作品でした。
大金持ちに一泡吹かせる・・・というあたりが、なんとも痛快なんですよね。
おススメです。

「ペントハウス」

ペントハウス [DVD]
ベン・スティラー,エディ・マーフィ,ケイシー・アフレック,アラン・アルダ,マシュー・ブロデリック
ジェネオン・ユニバーサル


2011年/アメリカ/104分
監督:ブレット・ラトナー
出演:ベン・スティラー、エディ・マーフィー、ケイシー・アフレック、アラン・アルダ、マシュー・ブロデリック