映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

セイフ ヘイヴン

2013年11月01日 | 映画(さ行)
ラブストーリーとサスペンスの融合



* * * * * * * * * *

ノースカロライナ州の美しい港町サウスポート。
長距離バスでそこを通りかかった若い女性が、
そのままそこに残り、住み着きます。
彼女はボストンに住んでいたケイティ(ジュリアン・ハフ)。
しかし、彼女ははじめからわけありです。
どうやら警察に追われて、逃れてきた。
一体何があったのか。
ケイティが雑貨屋の店主アレックス(ジョシュ・デュアメル)と心を通わせながら、
この土地に馴染み自分の安らぎの場所(=セイフ ヘイヴン)としていく様子と、
彼女の行方を執拗に探ろうとする刑事の姿が交互に映しだされていきます。



アレックスは少し前に妻を亡くし、
残された幼い息子と娘を育てています。
まだまだお母さんの思い出がいっぱいのこの家族の中に
無理なく馴染んでいくケイティの様子が心地よい。
普通はこれだけでハートウォーミングなストーリーなのですが、
彼女の謎めいた過去で緊張感も挟み、目が離せません。



そしてそこには意外な展開があるのですが、
なんとその上、最後の最後にも大きな驚きが・・・!!
ラブストーリーとサスペンスの融合。
私は楽しめました。


なんにもないけれど、家族の笑顔さえあればそれで十分。
そここそが安心できる天国のような場所



とはいえ、ラッセ・ハルストレム監督はその場所をビルの立ち並ぶ都会にはしませんねえ・・・。
いつも美しい大自然と、そこにちんまり間借りしているような
つつましい人々の生活がある。


だからなぜかほっこり懐かしいような感じがするんだなあ・・。
サスペンス風味だけれど、やっぱりラッセ・ハルストレム監督なのでした。


「セイフ ヘイヴン」
2013年/アメリカ/116分
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:ニコラス・スパークス
出演:ジョシュ・デュアメル、ジュリアン・ハフ、コピー・スマルダース、デビッド・ライオンズ

意外性★★★★☆
ほっこりラブ度★★★★★
満足度★★★★☆