映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ルックアウト/見張り

2013年11月17日 | 映画(ら行)
実は、周りの人達に助けられている



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私が利用しているネットのDVDレンタルは、
予約を随分たくさんしておけるので、
時々どういうわけでこの作品を見ようと思ったのか、覚えていないことがあります。
本作もそんな作品のうちの一つなのですが、
見てすぐに解りました。
ジョセフ・ゴードン=レビットを見たかったようです。
2007年作品なので、
今ほどはまだ売れていない頃でしょうか。



運転中に事故を起こし、恋人や友人を失ってしまった青年クリス。
彼自身も事故の後遺症で記憶障害を抱えています。
昼は自立支援センターに通い、
夜は銀行の掃除員として働く、冴えない毎日の繰り返し。
彼はかつてアイスホッケーの花形選手でもあったのですが・・・。
ある日、バーでゲイリーという男が近づいてきます。
気さくな彼の話に惹かれ付き合い始めますが、
実は彼は銀行を狙う窃盗グループの一員。
クリスを利用して彼の務める銀行を襲おうとしていたのです。


銀行から大金を奪うことの成否よりも、
クリスがそのことにどう対応していくのか、
そのことに緊張感を持ちながら見ました。
自分の将来も見えず、人から同情されるだけで何もできない。
そんな自分に苛立っている彼は
「金は最大の力だ」
というゲイリーの言葉に乗ってしまいます。
けれども計画が着々と進んでいる最中に、
同居の盲目の友人や他の人達が
そっと自分を見守ってくれていることに気が付きはじめます。


さあ、どうするんだ、クリス!!


冴えない青年の日常を綴る物語かと思えば、
ラストに近づくにしたがって、
緊張感を持ったサスペンスへと変貌していきます。
友人を人質にとられたクリスの策、これが見事。
はじめの方の無気力な情けない青年が、
徐々に変貌していく様が小気味よい。



意外と拾い物の作品でした!


「ルックアウト/見張り」
2007年/アメリカ/99分
監督:スコット・フランク
出演;ジョセフ・ゴードン=レビット、ジェフ・ダニエルズ、マシュー・グード、ブルース・マッギル、アイラ・フィッシャー

青年の成長度★★★★★
満足度★★★★☆