ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

稲刈り初めは、滑り込みセーフ!

2016-09-22 14:14:43 | 農業

 なんせねぇ、神さんが戻ってくるのは来週の数日間、このところの天候不順を考えると、晴れ間があれば少しでも済ませておきたい。稲刈りの話しだよ。一緒に作っているお隣さんのコシヒカリ、生育が行き詰ったのか、急速に登熟を越え枯れ?始めてる感じ、早く刈ってしまいたいって希望もあって、今日を予定日にしていた。台風はかすめて行くし、なにかってーと、雨粒が落ちてくる泣き虫空が続いているから、無理かなぁ、と思っていたのだが、昨日は1日曇り、予報じゃ今日夕方までは持つってことなんで、よし、やっちまおう!今年最初の稲刈り開始を決断した。

 三畝ほどの小さい田、コシヒカリ2枚、もし上手く行ったら、黒米も。夜露が乾くのを待って始動。シーズン初日なので、まずはバインダーの点検・整備から、おいおい、そんなの前日にやっておけよ、って声は大いに正しい、が、まっ、いいじゃん当日でも、なんとかなるさ。で、いつだって失敗してきたので、実はおっかなびっくり、エンジン掛かるかな?チョークを引き、リコイルスターターをえいやっ!と引っ張る。おっ、掛かった!こいつぁ端から縁起がいいやぁ、ぐっと気持ちが楽になる。そう、なんだって、機械しだいなんだ。お機械様のご機嫌さえよければ、仕事はスムーズに進む。予定の2枚だって、午前中、いや、昼過ぎには終わるはずだ。

 稲杭や横棒、マイカー線など一年ぶりに取り出して、トラックに乗せたり、穴あけ機械や予備のバインダー紐を積み込んだりした後、バインダーもアルミブリッジを使ってそろそろとトラックに乗せて、いざ出陣。お隣さん、すでに角刈りを済ませて待っていた。雨が多かった割には、ぬかることはなく、機械順調、稲刈り快調!30分で1枚刈り終えた。穴あけ機械で稲杭用の穴を掘り、杭を気合いを込めて打ち込む。杭の左右に束ねた稲24束ずつ置いていく。ぬかってはいないが、緩めの田の土に足を取られながら稲束を担いで運ぶ。この作業が一番辛いかもなぁ、稲刈りでは。今流行りの体幹の強さが試される。もちろん、忍耐力も。

 すべて杭の周囲に運び終え、杭に掛ける作業はお任せして、こちらは我が家のコシヒカリ三畝にかかる。と、うん?雨、か?ありゃ雨だ。おい、予報は夕方からだぞ、せめて午後からにしろ!と一括したら、雨の奴、しぶしぶ上がった。いつ本降りになるかわからない。よし、スピードアップだ!ったって、機械の速度が上がるわけはなし、気持ちだけが高ぶるだけ。そっ、要するに焦りに焦って機械を叱咤した。

 刈り終えて、お昼。お天気様への一括がいつまで効力を発揮するものか、はなはだ疑わしい。ともかく突貫作業、杭掛けまで一気に終わらせてしまおう。穴を開け、杭を打ち、稲束をそろえ、杭まで運ぶ。8束いっぺんに運ぶ。腰を屈め、腕を差し込みぐいっと持ち上げ肩に担ぎ上げ、柔らかな土の上を跳ぶように運ぶ。ほとんどおしゃべりすることもなく、ただ黙々と仕事に励む。杭掛けもフルスピード。20分ほどで完了させた。13時ぴったし、よし!

 機械や道具類、一切合切トラックに放り込み、家の戻ったところで、おまじないは効力を失った。待ってやったぞ、とばかりに降り出した。ありがとう、間一髪、セーフだった。これで、残るは大きな田2枚と、黒米ともち米各1枚。これは、来週、神さんが戻ってきたらってことで、週明けは晴れってことになってんだけど、ちゃんと予報を守ってくれよな、お天気さんよ。

コメント
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