ステージおきたま

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がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

リベンジやったぜ!敬老会でコント2連発

2016-09-09 12:55:23 | コント

 ここで受けなかったらどうしよう!「発掘!東北おもしろ人」での惨敗、コントそのもの面白くないんだこで、って、結論突きつけられちまう。役者の不安は相当なものだった。いや、作・演出のこっちだって、めちゃめちゃ心配だった。だから、用事があったのも放ったらかして、会場のプラザホールに向かった。

 ギリギリ滑り込んで、間に合った。1本目は『閻魔大王様のお裁きじゃぁぁぁ!』。閻魔様の登場とともに、ほーっ!とため息が漏れる。

 一発目にこの衣装、あのメイク見たら、これは引き込まれるさ。しかも、閻魔様、上手下手の観客に向かって恭しく頭を下げた。早速拍手を取る。こんなこと、やったことなかったのに!どうも出が間延びしていて、そのことはずっと気になっていたんだけど、音響使う手間も掛けられないので、仕方ねぇ、目をつぶろうと思ってたところだった。舞台に出て、瞬間この居たたまれぬ間を挨拶で埋めた、さすがKさんだ。

 最初に和やかな空気を生み出せば、後は、スムーズ、狙った場所ではほぼ笑いが取れて心地よく進んだ。中でも、役者が代わった掃除のおばさんは迫力もあり、歌も堂々、出はけにもコミカルな動きが加わって、登場のたびに笑いの渦を巻き起こしていた。

 途中、詐欺師が手口を説明するくだりはちょっと間延びしていたかな。これは、台本の問題なんだと思う。コントの場合、もっと手際よく題材を刻んで行ったほうがいいのかもしれない。要するに長すぎるんだよな。役者には、ごめん、これから気をつける。

 リベンジ本番は、『ジジババの同級会』。これは絶対受けたい!前回受けなかったのは、役者と台本どちらの所為でもない。笑いが起きようがないほど、刈りこんでしまったことと、お客さんとのミスマッチだって、総括していたので、ここ、敬老会ですべったら、これはもう、立ち直れない。この作品はお蔵入りさせるしかない。そこまで追い込まれていた。役者もそこんとこ気合は十分、演技は思いっきりオーバーだった。が、それが当たった。たっぷりやる、みっちりやる、とことんやる、を演出の基本にして役者たちの自由なやりすぎの手綱を離してやったら、見事に当たった。ジイサンはほとんど這いつくばるほどの出で爆笑を勝ち得、

 先生のチャンチキ踊りはコミカルを突き抜けて、ねほだれの域に突入して、これまた拍手喝采だった。

 若い観客なら、ちょっとやり過ぎでしょ、って引いてしまうこんな体当たり芸が、年寄には受けるんだ。先生のイッちゃんへのいたぶりも、凶暴性を増していて、大いに受けた。バナナボートからチャンチキという突拍子もない展開も素直に乗ってくれた。最後のはけ、そして、挨拶までサービス精神、笑い取るぞ精神が発揮されていて、拍手と笑いは今日一番だった、と思う。何がなんでも、笑い取るんだって必死の思いが随所に溢れていた。それが大いに受けた原因だな。

 どちらの作品も狙い通り、笑いを取った、それには、幾重にも、安心した。ただ、考えなくちゃならないのは、オチがシュール過ぎるってところかな。1本目は、掃除のおばさんが実は閻魔大王だったってオチだし、同級会は幽霊の先生が仕組んだもので、そもそもクラス会なんて無かったていうのも、どちらもちょっと突拍子もなく、コントのオチとして、すんなり納得できないものじゃなかったのかな。これは僕の課題、オチにあまりくせ玉は用意しないほうがいい、軽く、なーるほど!で終わることが大切だってことだ。

 午後からは、東沢小学校で、別グループが、認知症サポート講座のコント、こっちももうそろそろ10回目、ユータロウ代表を中心にきっと上手く行ってることだろう。お笑い劇団菜の花座、評判上々ですよ。

コメント
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