まずは、自分に、よくやった!たった2週間でコント4本書いたんだ、誰も感心しないから、自分で褒めちまおう。さすがに一度に4本は、かなり強引な力技だったなぁ、宇良の居そりとまではいかないが。でも、約束は約束だから、ともかく仕上げる、何はともあれ台本は渡す。内容はともあれね。おいおい。
4本一気!には当然止むにやまれぬ事情がある。菜の花座の団員が増えたことだ。今、ぜひ出たい、必ず出る、っメンバーだけでも17人。希望者は極力舞台に上げる、望まなくとも役者を経験させる、これ、置農演劇部指導してたころからのポリシーだから、コント、やるやる!って手を挙げられたら、役振らないわけにゃいかんだろ。たとえ、83歳の大シニアでもだ。
17人を2つに分ければ、9人と8人、こりゃコントで扱える人数じゃない。3つに分けたとしても、6人が2グループと5人で1グループ、まっ、書けないわけじゃないが、ここにもう一つ、注文があった。最長老は遠方からの参加、福島からの参加者も含めてできれば別時間帯で稽古したい。そりゃ、たしかに、夜10時過ぎまで稽古した後、山形市や福島市まで帰らせるってのはどうしたって理不尽だ。いじめかよ、って言われかねない。わかった!ほんじゃ4本だ。遠方通い組に1本、その他メンバーを3つに分けて書く。ってことで4本。
一番人数の多いチームはチョイ役1人を含め7人。さすがに、これはコントというよりショートストーリーになっちまった。頭から終わりまで笑いでつなぐというわけにはいかないなぁ。井上さんのコントからアイディアをお借りして、立場が変わるたびに回りの態度もコロコロ変わるってやつをやってみた。人数の多い分、切れ味はにぶったが、その分、分厚く迫ってくれるといいんだがね。
2本目は、最近流行りの不倫ネタだ。テレビのコメンテーターの不倫追及が、どんどん不倫連鎖を引きずり出していく、ってとんでもない構成だ。キャラもどぎつく書き込んだので、観客に考える暇なく畳み込む勢いが大切だ。3本目は、人型ロボット、お払い箱になったロボットが、過疎地の独居老人見守りのために各戸配布された、という設定。そこにどじなコソ泥が入り込んで、てんやわんや。これが一番ナンセンス度は高いかな。
最後の1本は、遠隔地組。最高齢者を含むということで、運転免許返納を話題にした。高齢の三姉妹、長姉は85歳、妹は15歳若いが認知症気味、どちらが免許返納すべきかを言い争う。そこに颯爽とライダー姿の次姉が現れて、結末は・・・・
てことで、ともかく、書いた。コント大会にすべてのグループが出られるかは他団体との兼ね合いで微妙なところだが、まずはしっかり仕上げてもらおう。このところお声がかかることの多い菜の花座だ、作っておけば上演の機会はきっとめぐってくる。残り5回の稽古、集中力で一気に完成だ。