ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

そうだ!ネギの植え替えしよう。

2016-09-11 09:50:27 | 農業

 畑が空いている。キャベツ、ブロッコリー、白菜が育ち、大根、赤カブ、小カブ、山形青菜に茎立ち、必要十分量は種を播いた。でも、まだ半分近くが更地のままだ、せっかく耕したちゅうのに。そのうち、半分はタマネギ、ニンニク、ラッキョウ用で、こちらは来年の夏前まで畑で育つから、別区画を準備している。問題は今年中に収穫する野菜類のための畑だ。10メートルの畝が4本ほどとれる広さ、まっ、悩むほどの面積じゃない。そのまま何も植えずに冬越しさせたって、どうってことはない。

 のだが、なんかもったいないというか、やり残した感じというか、手抜きした後ろめたさというか、どうも落ち着かない。潔癖症?いやいやそんな大それたもんじゃない。貧乏人根性って言った方がふさわしい。はて、どうしたものか?

 そうだ!ネギの植え替えをしよう。

 春に見放した山の畑から移植したネギ、思い切って本数を限定したこともあって、どうやら雑草に負けることなく大手を広げて育っている。このまま土寄せを繰り返して冬場の収穫を迎えてもいいのだが、この時期植え替えすれば、もっと柔らかく、もっと太く育つ、はずだ。そう、はずだ。山の畑ではついつい放ったらかしで、植え替えした記憶が定かでないから、あくまで、はずだ。それと、我が家のネギは代々植え次ぎを繰り返してきたので、野生化していて、やたら分茎してしまうのだが、それも植え替えで防げるかもしれない。

 思い立ったら、すぐにやる。5メートルほど2本の畝を掘り起こし、ネギを確保。うーん、やっぱり見た目は太いが、中では分茎していて、分けると九条ネギかワケギのような細さだ。やっぱり植え替えて正解だな。開いていた畑空間に2列植え溝を掘って、1本1本10センチ間隔で並べた。

 が、なんせ、何本にも分かれたネギ、倍になった畝でもとても間に合わない。1/3ほど苗が余ってしまった。それと、分ける時に根から離れてしまったものも多数。そのまま残渣として、雑草置き場に放置するって手もあるが、やっぱり、ここはもったいない精神で、余り苗は、一まとめにして根元に土をかけた。

 育たぬまでも、折々の必要は満たしてくれるかもしれない。根を失ったネギは活けても枯れるばかり、なら、ともかく、取り込んで食卓に乗せてみるか。まだまだ、堅いかもしれないけど。

 ということで、路頭に迷った根無しネギ、昼は焼き飯にタマネギ代わりに大量にぶち込んだ。おっ、いけるじゃないか!しっかり火を通せば柔らかくなって十分お役立ち野菜だ。よしよし、これなら、ってことで、夜は豆腐と豚肉にこれまたドバっと加えてすき焼きもどきのネギ鍋。おおーっ!これは最高!細いので、調理の手間はかかるが、そのちょっとした面倒さえ惜しまなければ、大いに役立つ。

 良かった、良かった。やっぱり、無精がらずに仕事はまめにやることだ。お陰で、端境期の中継ぎリリーフ、手に入った。ということで、今朝は味噌汁の菜にもなって、これまた、美味!

 

コメント
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