稲刈り予定日まで2週間、そろそろ準備に入らなくっちゃ。まずは、田んぼを乾かすこと。地下水くみ上げの田は、ギリギリまで粘って、昨日を最後に水を止めた。堰の水を入てれてる田の方は、ちょっと厄介なんだな、これが。このところ雨降り多く、土嚢でせき止めてもそれを乗り越えて入り込んでくる状態が、定期的に続いている。そう、雨が降ればかけ流し状態になるんだ。まぁ、堰の水は井戸水ほど冷たきゃないので、イネの実りにそれほど悪影響はない、とはおうんだけど。うん、コシヒカリ、順調に実って行ってるし。ただ、このままだと、雨のたんびに田に水が入り、いつまでの乾かない。大雨なんか来れば、たちまち水田に逆戻りになる。手刈りするしかなくなる。こればっかりは避けたい!ここは一つがっちり土木工事?をして、一切の水の侵入を防がなくてはならない。
まず、堰の周囲の草を刈る。特に取水口の下流は入念に刈って、草を取り除き川幅を確保する。水の流れってけっこうデリケートで、ちょっとでも邪魔が入るととたんに流れが停滞するからだ。滞った水は田んぼに入り込む。これを阻止するには、水の流れをスムーズにすることが必要ってことだ。続いて取水口の整理。取水管理のために置いてあったビニール土嚢とか石とかを取り除き、大きなビニールを2重にして敷く。その上に土嚢を乗せてぎゅっぎゅっと踏みつけ隙間を塞ぐ。前衛は石ブックで防御。それでも水はどこかしらから侵入してくるので、土を投入して堤防の完成度を上げる。これで、水が入り込まないと思ったら大間違い。必ずどこかしらから滲み出してくる。2枚に折った1枚をたくし上げ、それを土嚢の上にかぶせて、さらに土嚢積み。またもや土で細部を塗り固め、ようやく堤防は完成。やれやれ一仕事だ。水尻のせき止め板をすべて外して、入るを止め、出るを促して、これですべて終了。後は、乾くのを待つだけだ。
地下水利用の田んぼは、ポンプを止めれば水は止まるからいたって簡単。ただ、忘れぬうちにポンプの水抜きをしておかねばならない。ポンプ本体に水が残っていると、冬場凍り付き破断して壊れてしまう。こうなってポンプ交換10数万円、手痛い思いをしたことがあるので、いつかそのうちは絶対禁物だ。
これで安心。でも、大きな田んぼはこのまましゃ乾かない。周囲に張り巡らした波板を外して周りに水分を浸透させてやらねばならない。そのためにはまず草刈り。と、ここまで進んだ。後は、波板を外し、乾くのを待つ。
おっと、ちらほらと顔を見せる稗も引っこ抜いて、田の外に出そう。このままにしたらタネが落ちて、来年はとんでもないことになるからな。
今年の稲刈りは、例年より1週間遅らせた。水口のイネもしっかり実らせてから刈り取ろうって算段だ。幸い、思惑通り、隅から隅まで順調に実が入りつつある。後は、天気だな。畑に播いた野菜たちの芽も出たことだし、もう、雨はいらない。これからは、天気祭り、てるてる坊主の活躍だ。