ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

3日連投稲刈りネタ、許せ!

2016-09-27 11:58:26 | 農業

 連日の稲刈り苦労話し、いい加減にしろ!って僕も叫びたい。が、頭も体も稲刈りに占拠されているから、しつこく、続きを書くしかない。昨日、刈り終えて杭の周囲に集めた稲束の始末記だ。と、同時に天気予報への恨みつらみもぶちまけておこう。

 またもや、睡眠中の雨、かなりの土砂降りだ!もちろん、予報にはなかった。夜中は曇り、朝から雨、って言っていた。が、ここまで裏切られ続けると、あぁあ、とため息つく程度で、慌てふためくこともなくなって、睡眠を続行。2日間の疲れ、生半可なことじゃ心も体も目覚めない。

 が、何やら眩しい光が天窓から差し込んでくる。えっえーっ!晴れてんのか???朝から雨のはずだろ?またまた、騙して、さっと急変、やっぱり雨だよ~~ん!なんて、その手は食わんぞ。と、寝ぼけ面で起きだしてくれば、晴れてるうちに杭掛けやっちゃおうか、神さんの一言。もちっと目覚めてから、なんて言えるわけはありませんよ、朝飯もそっちのけで田んぼに出た。

 な、なんと!湖!はオーバーでも完璧に湿地帯化しているじゃないか。水たまりがそこここに光り、一番下の稲束は水没している。ここまで降るとは!早くも気持ちは萎えるが、やらないわけにいかない。気まぐれ天気とお追従予報だ、いつ降り出さないとも限らない。

 びしょ濡れの束を取り上げ、ざっと振るって水滴を落とし、横棒に掛けて行く。42本、二人でやれば1時間半の辛抱だ。2本目の杭、48束を掛け終えた、と思ったらゆっくりとかしぎそのまま倒れ込みやがった。あちゃ、せっかく掛けたって言うのに!地盤がゆるゆるのトロトロになって打ち込んだ杭の抑えが踏ん張れないのだ。横倒しになった杭から稲束をすべて外し、少し離れた地点で穴あけからすべてやり直し。この調子で次々倒れたらどうしよう?と、不安に思いつつ3本目を掛けて行ったら、案の定、傾きだした。慌ててつっかえ棒を持って来て、横から突っ込んで支えた。

 開けた穴に対して杭が細いと倒れやすくなる。そんじゃ、杭の周りにくさびのように細木を打ち込めばシャキッとなるんじゃないか、ってことで、危なそうな杭には初めからくさびで穴の空間をうずめてから掛けるようにしてから、どうやら作業も遅いなりに着実に前進するようになった。

 途中、有機農業仲間の安部さんが通りかかって、冷やかしがてら、おしゃべりをしていったが、どこも稲刈りに入れず、やきもきしてるって話し。もっとも、達人の安部さん、これ幸いと松茸狩りに精を出しているんだそうだ。そうなぁ、そういう落ち着き、ゆとりが百姓には大切なんだろう。でも、この際、そんな悠長なことは言ってられない。水に浸かった米粒はどんどん水分を吸収していっている。最悪、茎に着いたまま発芽する穂発芽って事態だってあり得る。

 始めて2時間、予定を大きく超過したものの、どうやら最後の1本を掛け終えた。空は青空!予報にゃないけどなぁ、なんて皮肉は言わない。そう、こっちの望むように間違えてくれるなら、文句なんか言うもんですかい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする