イネの種まき、3日後に迫った。なのに、まだ土の準備ができてない!
掛け土用の市販の育苗土は届いてる。床用の土は、我が家の畑土を使うことにしている。機械屋さんのアドバスを素直に聞いて、去年から始めた。市販の土は根が塊になりにくい、田んぼでも畑でもいい、粘土質の土を主体にした方が、ポット苗にはいいんだ、って。へぇー、なるほどね、でも、雑草とか害虫は大丈夫なんか?イネより先に草がおがったりしないか?半信半疑だったが、経験者の提言は聞いておこう、ってことで、昨年から床土には畑土を利用している。
心配した雑草や虫や病気はまったく問題なし、ただ、土が湿っていて土混ぜ機械がうんうん唸るだけで回らない。仕方なく、1回に混ぜる量を減らして乗り切った。ということは、土はあらかじめ日に晒して乾かしていた方がいいってことだ。とはわかっていても、いつまでも消えない雪だ、上がらない気温だ、3日に一度は雨が降る天候不順さだ、とても天日乾燥なんて覚束ない。さて、どうしたもんか?
そうか、ハウスの土を使えばいいじゃないか。屋根張って1週間、雨は当たらず、日中、内部は30度を超す真夏日が続いている。土もさらさらに乾いている。これ使えば課題解決!雨降ったって作業はできるし。
ハウス内の土だから、あんまり石とか土塊とかはまざっちゃいないが、それでも、篩って粒子をそろえておく必要がある。下に大きなプラスチックのフネ、これ、左官屋さんが使うやつ、置いて、その上で篩でふるう。腰に負担かけないように、髙くしたいけど、どうする?ああ、コンテナだ。コンテナ4つ立て並べてその上にフネを置けば、ほれ、丁度いい。篩っちゃビニール袋に入れる、この作業を繰り返し、20キロ入り14袋を仕上げた。
次は、ぼかし。こっちは発酵の過程で、けっこう塊ができている。こいつらをほぐしながら、土同様の篩い作業。去年は最後肥料切れをおこしたから、今年は、土2袋に対してぼかし10キロで準備、つまり、10キロ入り袋を7つ作って、最後は燻炭、これは目分量、土混ぜ7回分をビニール袋に用意した。あとは、微量ミネラル、これは、地元の有機農業先進農家がデザインしてメーカーに作らせているものを1回につき1キロ入れる。これをコンクリートミキサーの小型版のような機械で混ぜれば床土の出来上がりだ。土混ぜは、明後日の作業、そして、種まきはその翌日の予定。どうやら天気も良いようで、スムーズに進むんじゃないかな、たたし、超中古の種まき機械がご機嫌よく動いてくれればの話しだけど。
さっ、目出し終わった種もみ、洗濯機の脱水槽に入れて、ぶるっと一振り水気を切っておこうかね。これも、先輩農家に聞いた篤農?技術。農家もいろいろ考えるんだよ。