ステージおきたま

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菜の花座新作『ガード下★魔女は踊る』台本滑り込み!ビデオ判定?

2018-10-06 09:28:45 | 菜の花座

 ぎりぎりだったなぁ!台本渡しの日、午後2時まで手直し入れて、大慌てて印刷。案の定開始時刻に30分の遅刻、それでも、なんとか間に合ったから、勘弁してもらおうか。

 資料本読みを入れればほぼ2か月、だらだらと集中してきた。農作業は当然、ジムの方も通ったからね、だから、だらだら。それでも頭のどこかで魔女が踊ってるって状態が続いてたわけだ。漠然とだがあらかたの構想が浮かび上がり、いざ書き始めてから3週間、一気に突っ走れるかと思ったら、甘いね、そうは上手く行くもんかい。右に左にふーらふら、あっち行って迷い、こっち行って袋小路、ある役の名前など4度も変えた。

 一番手間取ったのはキャラの設定だ。ガード下に住まうホームレスたちとそこに現れた魔女とのお話しなのだが、なんせホームレスがいっぱい!なのだ。婆さんが6人、ジジイが2人、家出女が1人、なんと9人がこの古ぼけたガード下を寝ぐらに暮らしている設定だ。こりゃ大変だぜ。ホームレスだもの、みな同じようなもんだろ、食い物探して日がなごろごろ。この連中の個性が浮き立たってくるにゃどうしたらいいか、ここが大きなお悩みどころだった。中でも婆さんだ。元ダンサーと正気を失ってる元クラブママの二人は別として、残り4人をどう生き生きと書き分けるか。話し言葉変えたり、興味関心の違いを際立たせたり、生き方への執着度をグラデーションしたり、いやぁ、大変な作業だった。途中で人物設定を変更して、最初から書き直しなんてこともあった。

 も一つ、行き悩んだ原因は、笑いをどう仕込むか?ってことだ。前回の『予兆 女たちの昭和序奏』じゃ、まじに歴史に挑んでたからねぇ、今回は菜の花座お得意の笑いと感動で行きたいわけよ。面白いもの書けたと思うところもあれば、こりゃ受けんだろ、って今から弱気の部分もある。それに説明的なセリフを、わざとっぽくなくどう書き入れるか、そんなこんなで、物語のクライマックスに至る部分が冗長になってしまったかな。前半、欠伸、居眠りでるかもしれない。ここは役者ガンバレ!と責任転嫁。その分クライマックスから大団円に至る個所が大端折りになっちまった。ここも、役者の頑張りに期待だな。すまん!

 魔女一人ガード下で踊る、美しいエンディングで締めくくるのは頭にあったが、そこに繋がるシーンをどう作るか、こいつは、最後の最後までイメージが浮かばなかった。が、悩みぬいた末に、閃き降臨!少年と少女の淡い恋模様と甘く切ない別れのシーンを作れた。これ、かなり気に入っている。こんな純愛、今時の若者にゃせせら笑われるだろうけど。

 どうにかこうにか、本読みは始まった。でも、作者の仕事はこれからが難題。オリジナル楽曲の作詞が待っている。作曲を引き受けてくれそうな人との会合までに6曲書かにゃならん。うーん、ってことで、あと数日、頭ごっちゃごちゃのフル回転が続く。

コメント
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