ステージおきたま

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予報チェックが欠かせぬ日課!米作りいよいよ最終章へ

2018-10-18 09:21:16 | 農業

 あれっ?なんだよ、明後日晴れるんじゃなかったの?とか、よっしゃ!儲けた、雨降り予報消えた!とか。天気予報に一喜一憂、にらめっこの日々だぜ。

 イネの天日乾燥?お日様任せで放っときゃいいんだろ、なぁんてお気楽なこと言うなよ。晴れる日もありゃ土砂降りだってある。女心と秋の空、って昔からいうじゃないか。おっと、このことわざ、なんで女よ!?って、今じゃ、前段が異論続出で、死語に近いな。それはともかく、ころころと変わるのよ、秋の天気ってやつは。

 で、その間、イネを乾かさにゃならんわけね。刈り取ったのが、9月末から10月初めにかけてだったから、すでに2,3週間経ってるってことだ。その間、2回の掛け替えを済ませて来た。どちらの作業も、お天気様のご機嫌を伺いながらね。

 1回目の掛け替えは、穂の部分は極力外に出しつつ、株をひっくり返し積みなおす。米粒に裏表から十分に日を当てるためだ。天気が続けば4,5日、天候不順なら1週間とか10日とか、籾の水分が十分とぶまで乾かす。生乾きだと味も悪いし、場合によっちゃカビが出たりするから。

 稲粒がしっかり乾燥したら、今度の掛け替えでは、穂を中心部で重ね、束ねた茎の方を外に出す。杭掛けの姿は、それまでのしょぼくれた旅人から、槍を担いだ雑兵に変わる。孫が立てたかかし隊長もお疲れ気味だが、隊列の先頭で兵たちを鼓舞している。

 ここまで来れば一段落、後はいよいよ脱穀を残すのみ。それでも天気との駆け引きは続く。せっかく乾いた米も藁も濡らしたくはない。かと言って、ここからさらに1週間近く天気が続くなんて保証はまるでない。晴れちゃ降り、降っちゃ上がるなんて気まぐれがこの時期の特徴なんだ。やっと乾いた稲のままで、脱穀作業になだれ込みたい。そこで、いよいよ最後の手立てとなる。そう、この杭掛け1本1本を大きなビニールでくるむのだ。雨よけ合羽を着せるわけさ。こうしちまえば、雨の合間の、ちょっとした儲けもの晴れ間にささっと脱穀作業をやっちまえるわけだ。そう、鬼の居ぬ間の洗濯ならぬ、雨神来ぬ間の脱穀!ってやつよ。

 今朝も、まず新聞の天気予報を確認し、テレビをつけてデータ放送あなたの町のお天気をチェックして、ビニール合羽の日取りを見極めた。明後日は雨、でも、日曜から火曜日までは持つ、となりゃ月曜日だな最後の作業は。で、上手く行けば、その翌日から脱穀に入れる。よしっ!頼むよ、天気予報。女心と天気予報!なんてことになるなよな。

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