ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

豊作サツマイモ、まずは大学芋!」

2018-10-25 10:25:02 | 食べ物

 どうする?50キロ超のサツマイモ!サツマイモって寒さに弱いからねぇ、ここらじゃ、て言うか、我が家じゃ冬越し保存できないんだ。これまで、せっかくの収穫を台無しにしたこと数知れず、もったいない!って神さんの小言が毎年の恒例なんだ。去年なんて、出来も悪かったから、ほとんど見向きもせずに腐らせてしまった、うーん、ごめん!

 サツマイモがあまり好きでない、ってこともあるのよね。パサつくっていうか、胸やけするっていうか、カロリーたっぷり過ぎって感じもある。ちょっとおやつ、って手を出す気軽さに欠けるんだよ。なぁんて、そっぽ向いちゃおられんのよ、豊作なんだから、50キロ超えなんだから。

 できれば保存の効く加工品に仕上げたい。が、これぞ極めつけ!みたいな定番加工食品はないんだよ。まっ、作り置きして冷凍保存ってことで、スイートポテトかな。これが本命。芋羊羹も材料はさばけそうだし、形もコンパクトで場所とらないから、冷凍保存ににゃ向いてるかもね。ただ、ここでも、あまり食指が動かぬという問題がある。やっぱり焼き芋ってのがもっとも地道で真っ当な食し方なんだろうな。ストーブも焚いてることだし。

 なんか新しい食べ方もないものか?そうそう、貰い物の黒砂糖使って、大学芋、てのはどうだ?昔、昔、大学芋屋さんてのがあったよなぁ、渋谷百軒店の一角に!鰻屋さんみたいに、店頭で芋揚げて黒糖蜜に絡めて、量り売りだった。美味そうだったが、なぜか、横目で睨みつつ素通りだった、いつも。あの距離感はいったいなんだったんだろう?買い食いへの罪悪感?そんな、いいとこのお坊ちゃんじゃなかったがなぁ。

 よしよし、それではサツマイモの大収穫を祝って、大学芋を作ろう。

 ぶっといやつ1本、これでどんだけできんのか?上手にできずに廃棄、とか、食い切れずに持て余す、なんてならないか?いろいろ不安はあったが、ええい、まず作っちまえ!

 芋は洗って一口大に切る。この切り方に伝統がある。小口の輪切りとか、フライドポテトのような拍子木切りは不可!ここは正しく、乱切り!ほら、あのゴボウなんかの切り方だよ。これを油で揚げる。大きめに切ったから中までしっかり火が通るようにとなると、4,5分かな。別に醤油を煮立て、そこに黒砂糖を入れて煮溶かす。我が家の醤油は2年醸造もので、塩分濃度高いから、味醂とか酒も入れて薄めたらちょうど良くなった。ここに正統派は黒ゴマだが、あいにく金ゴマしかないので、これで代用。揚げた芋をこの甘じょっばいタレに絡めて出来上がり。

 揚げたて芋の表面のカリカリ感が残り、黒蜜のどろりが残っているうちが、つやつやと光って食べごろだが、一日経って、汁気を吸い込んだ芋も捨てがたい。ただし、見かけは煮物の残りそのものだけどね。

 果たして、我が家での売れ行きは?心配するのは、神さんの食いすぎの方だった。これ、ぜったい太るなぁ!まっ、れがサツマイモってやつなんだがな。

 

 

 

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