地域の人材でミュージカルを!
その1歩目?2歩目?ともかく大切なワンピースが見つかったぜ!そう、作曲家が見つかったんだ。
あべあいこさん、米沢を拠点にライブ活動を展開する若手シンガーソングライターだ。
彼女とは、川西町の美容院で毎月開かれている満月ライブで出会い、すれ違った。そう、すれ違った。その時の印象は、歌も上手いし、声もいい。作る曲の幅も広い。おっと、ルックスも。でも、フォーク系のソロシンガー、ちょっとミュージカルにゃ無理でしょ、ってことでスルーした。
ところが、このライブを紹介してくれたSさんが仲立ちをしてくれて、演劇にも、ミュージカルの作曲の話しにも興味ある、ってことで、連絡がつき、会って話しができた。
その日は、南陽市宮内の菊祭りライブで演奏してきたところ、だって。ありゃその頃、こっちはその周りを顔しかめて走ってた、南陽さわやかマラソンで、と受けてみたが、ここもまたすれ違い。プロを目指すことになったきっかけやら、普段の生活ぶりなど聞いた。
飯豊町椿の出身、置農演劇部が以前地域起こしグループに招かれて、その地で演歌ショー披露したって話しに、すごく興味を惹かれた様子なんだなぁ。地域愛は並々ならぬものあるよ。これが大切。だから、置賜でのプロミュージシャンにこだわるのだろう。
プロ歌手へは今のところ道半ば、週に2日は別業種で働き、地元FMのパーソナリティも務めながら、週末は演奏活動を続けているって。
そんな彼女に台本と歌詞を示し、やる気ある?って聞いた。もちろん、これまでの彼女の音楽の流れでできる話しじゃないからねぇ。踊れる曲あるよ、とか、ギター1本じゃ無理だから、ってこちらの要望も伝えた。
彼女としちゃ、大冒険だよ、ミュージカルの楽曲作りなんて。しかも、締め切りは今月中、で、6曲も!
話しをしながら、あっ、これ、きっと引き受けるな、って感じてた。なんかねえ、彼女の意欲が伝わってきたんだ。この仕事、一つのチャンスだ!ってすごく前向きに向き合ってるのがわかった。
そうだと思う。彼女としてはこの仕事、やり遂げれば、新しい世界が開ける。それ感じとったんじゃないかな。演劇との出会い、演劇人との交流、きっと彼女の歌世界にこれまでとは違った広がりが生まれてくる。
「芝居って、いろんな人生を生きることだから」って話しもしっかり届いたようだし、今回のコラボが、彼女にも菜の花座にも画期の1歩になるといいよね。