ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

小豆収穫!今年は?

2018-10-13 10:12:12 | 農業

 小豆、葉っぱが黄色くなって、そろそろ収穫時だぜ。いや、もう過ぎてるかもな。でも、厄介だぁ。実って莢の色が変わったものから手摘みしなけりゃならんのよ。小豆って、一時に熟さないから。1株にたくさんついた莢、あるものはカサカサに乾燥してるし、すぐその上の莢はまだ青いまま、なんて成熟の具合が勝手気ままなんだ。そんじゃ、全部が熟すまで待てばいいか、ってぇと、乾燥し終えたものから実が弾ける贅沢三昧、そうはいかない。で、結局、手摘み!

 嫌な仕事は神さんが戻って来ているときに!これ、内緒だが、まっ、常道!幸いなことに、夫婦で得意、不得意が違ってるいるので大いに助かる。育てるってことについちゃこっちの分野、最後の片付けとなれば、神さんの独壇場なんだなぁ。世の中、上手く行ってるもんだ。いや、だから、ここまで一緒に暮らせてるってことかもしれない。

 神さんの嫌いなイネの掛け替え作業はこっちが担当し、その間、神さんは小豆の収穫に、と、おのずと役割分担が決まる。黒米の杭が4本、モチ米が8本、いくらゆっくり時間をかけたとしても、終われば小豆だな、と観念しつつ作業を終えたら、なんと!株ごと引っこ抜いてるじゃないか!えっ、それ、うまくないだろ!熟したものも未熟なものも一緒なんて!

 不思議、不思議、今年の小豆は株丸ごとちょうどいい具合に熟してるじゃないか。青くてインゲン豆みたいな莢はほとんどない。そうか、これなら株がらみ引っこ抜いて収穫した方が効率的だ。しかも、さらに不思議なことに、莢が弾けているものもほとんどないのだ。いつもだと、畑の土の上に赤いダイヤ、~あっ、これも絶滅表現だな、昔小豆の相場が投機の対象となっていたので、こんな風にその貴重さが言い表されてた~があちこちに散らばり、その痛ましさに涙ぐむほどなのだが、今年は、なんと!ほぼ皆無!4列の畝を探し回って、わずかに数粒!欣喜雀躍、こんな4文字熟語知ってるなんて、ジジイ!、するほど有難い出来事だった。

 どうしてこうなったのか?品種のせいじゃない。いつもの通り自家採取の種だもの。栽培についても変わったことはしていない。なのに、この違い!考えられるのは、天候、しかないな。どばーっと降り注いだ雨なのか?その後続いた酷暑なのか?人間ごときには預かり知れぬ自然の秘密ってことなんだろうな。まっ、ありがたく自然の巧みを譲り受けて、株がらみ抜き取り、トラックに山積みで持ち帰った。

 収穫は楽だったが、問題はこの先だ。ブルーシートに広げ、天気がよければ外で干し、雨が降れば小屋にしまう、そうやって乾燥させながら、莢を摘み取る作業をぼちぼちと進めて行くことになる。取り入れたからって油断して放ったらかすと、一昨年のように、虫食い、カビだらけの惨澹たる有様に陥る。寒くならぬうちに、作業、作業!そうか、今日なんて、晴れてもいるし、イネの掛け替えは明日の作業だし、日向ぼっこがてら、完熟莢の手摘みをするかなぁ。

 あっ、株全体熟しているなら、大豆脱穀機に掛けたっていいんだぞ。そいつは、神さんの得意分野、よしっ、餅は餅屋だ、お任せするとしようか。ふっふっふ。

 

コメント
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