よく持ったもんだよ、カボチャ。大して腐りもせず、この時期まで食べられるなんて、初めてのことだ。出来が良かったのか、適期に収穫できたせいか、60個余りのカボチャ、あちこちに上げ尽くし、自分でも食べ尽くしたもの。保存方法は例年と変わらずだから、やっぱり冬が暖かかったせいかな。
最後の1個、さすがに所々黒い斑点が浮き出ている。ここが細菌の感染拠点なんだろう。でも、そこから深く広く蔓延してるってわけじゃない。そこが凄い。その部分をちょっと深めに掘り取れば他はまったく問題なし。かえって、色も濃くなり味も甘みが増している。大切に昨秋の実りをいただくことにしようか。
煮物にしてもいいんだが、なんか、総菜として消費するてのは、ラストパンプキンに相応しい対処の仕方じゃない。ここはやっぱり、手を加えて、カボチャクリームチーズパイを作ろう。
すでに2回も作ってるのでね、ネットレシピも分量の確認だけ。まず、バターを薄力粉の中で細かく砕く。前回はここが適当で、のびやかなパイ生地ができなかった。細かく、細かく、あくまで細かく刻み混ぜるのがこつのようだ。さらさらのバター入り粉ができたら、卵の黄身と若干の水を加えて、ぐりぐりしないように混ぜていく。ここらで慌てるんだよな、いつも。でも、バターさえ微粒になってれば、溶けることはない。固さなど様子を見つつ一塊にしていけばいいんだ。
粉っぽさ部分がなくなり一塊になったら冷蔵庫でお休みだ。その間に蒸してあったカボチャに、温めて柔らかくなったクリームチーズと砂糖を混ぜ合わせ、フィリングを作る。今回は前回好評だったレーズンを入れ、さらに作りたての甘夏ピールを刻んで加えた。
ここで、夕食。そっ、焦って作業続ければ生地の温度も下がらずいいことなし。ゆっくりと食後の休憩も済ませてから、パイ生地を伸してパイ皿広げる。ほーらね、生地が冷えてるし、休んでるから、スムーズ伸びる。はみ出した部分は麺棒を転がして切り取り、2個分一まとめに。あらら、余った生地で、なんかもう1枚できそうじゃないか。カボチャクリームも多めにあるし、よっしゃ、3枚目も作っちまおう。
パイ生地を敷いたパイ皿にクリームを広げ、表面を均して180度のオーブンへ。ここも焦らず慌てず、温度を保って45分程度、適当。
どうだい?きれいな仕上がりだろう。3枚目の半端は即座の自家用。うん、最高の出来!とは行かなかったが、まず、ピールがきいて楽しめる美味しさだ。きれいに出来た2枚は袋に入れて、冷凍保存。さっ、これで最後のカボチャはさらに1か月近く美味提供となるわけだ。
ありがとう!カボチャ。今年も上手に作るからね。