ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

避難指示は出たけどなぁ・・・

2019-10-13 10:31:15 | 暮らし

 いやぁぁぁ、スリリングな一夜だったなぁ。って、お気楽に振りかえられるのも、大騒ぎの割に実害はさほどでもなかったからか。おっと、被害甚大だった方たちには申し訳ない。

 この地に移住してきて、初めての体験だったぜ、避難指示が出るなんてな。ここ置賜は自然災害には滅法幸運な土地柄なんだ。台風なんて、大方、近くで右折、左折して、遠回りしてくれる。なのに!高畠町、主だった川すべてで警戒水位突破、避難指示だったからね。まず、お隣の南陽市で全市避難指示が出て、ああ、吉野川、水増しに弱いものなぁ、数年前にも洪水経験してっから。と、部外者感覚でテレビの速報見てたら、おっとぉぉ!高畠町砂川が氾濫危険水位だってよ。さらに、屋代川、最上川までも。神さんのスマホにも町からの緊急通報ピコンピコン入って来る。おいおい、砂川って我が家から200メートルほどだぜ。ヤバいじゃないか。うん、あの川、川床に柳の木生い茂って水流妨げてる可能性あるなぁ。木が倒れて流されれば、溢れるかも。どうする?避難する?

 だが、待てよ。避難所が地区公民館だとぉぉぉぉ?そんなぁ、砂川のすぐ傍じゃないか。平屋建てだし、我が家より下流だし。あんなとこ避難したらもっと危険だぜ。だいたい、砂川ってたって、家のような山裾から、最上川に合流する平場まで長いんだぜ、どこが危険なのか言ってくれなきゃわからんだろが。ちょっと川まで様子見に行くか?って、気になって、あっ、そうか、これだな。増水時に状況を確認に行って、命を落とすってあれ、うん、わかる、わかる!町の緊急情報じゃ大雑把過ぎて役に立たないものな。それどころか、やたら不安ばかり煽り立てやがる。動揺のあまりの軽挙妄動が危険につながるってことにも成り兼ねない。情報は精確に伝えないと、かえって危険を増幅するってこった。

 我が家の場合、山とは距離があるから地滑り土砂崩れの心配はない。緩やかな傾斜地だから、仮に水が出たとしても、どんどん下に流れるはずで、こっちもまあ、大丈夫。怖いのは風だ。屋敷の周囲を取り巻くヒマラヤスギがどでかく育ち過ぎて、倒れるかも。すぐ横に電線だから、倒れて辺り一帯停電!なんて千葉の二の舞!?の心配はある。が、風の方は、恐れるほどのこともなかったので、次々送られてくる緊急避難通知は無視してぐっすり安眠した。ごめん、避難所で夜を過ごした人たち。

 一夜明けて、おお、雨も止んでるし、なんか遠慮がちに日差しも差しこんで来てるぞ。どうだ?被害状況は?

 イネ杭はぁぁ、倒れていない。雨よけビニール合羽も飛んでない!よしよし。畜産農家にやる稲わらの被いも被害なし。と、なると、唯一の不安は、畑の浸水!すぐ横を流れる用水路は、すぐに溢れて、ミニ氾濫するんだ。ここは、水浸し覚悟だな。

 

 ほれな、水溜まってる。ここはそうなんだよ。でも、畝間だけで作物が水かぶるほどじゃない。水はけのいい畑だ、明後日の里芋収穫までには乾くさ。

 それにしても、この台風、尋常じゃなかった。なんせ、この楽園・置賜高畠にさえ避難指示出るほどだったんだから。自然の有り様が変わっちまったんだろうな。原因は言うまでもなく、地球温暖化!国民の生命財産を守る、ってお題目唱える安倍さん、最重要課題は、国防の強化なんかじゃないぜ。抜本的な国民生活強靭化対策、河川や山の管理ばかりか、家屋の構造も含め、が必要だ。台風被害は毎年のならい、なんて、スルー決め込んでるわけにゃいかんのたぜ!おい、戦争ごっこ好きの安部さんよ。

 

コメント
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