ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

役に立つのか?高齢者講習

2019-10-31 08:54:08 | 暮らし

 高齢者講習、受けて来た。70歳超えて初の免許更新なんでね。かなり緊張して出かけたぜ。身体機能の衰えとか、運転能力低下とか厳しく指摘されるんじゃないかってね。

 近くの自動車学校が会場、て、言うか、そこが請け負ってるわけだ。講習経費5100円、高っ!を支払って、さて、講習の内容は?

 座学と視力検査と運転実習の3項目で2時間半の講習だった。視力の方は間違いなく悪くなってる、そりゃ大いに自覚、うーん、こりゃメガネ作り直さにゃならんか?って危機意識植え付けてもらったから、これ、有効だな。ただ、運転に支障が出るってことより、免許更新ではねられるかも、って心配の方が大きい。

 座学は、悪評高い、記憶力テストあるのか?ってちょっと身構えていたが、そんなものはまったくなかった。道交法の改正ポイントとビデオ動画を見て、危険察知能力をチェックするってものだった。これがなぁ、いささか噴飯ものでさぁ、動画を途中まで見せて、その先に考えられる危険を答えさせるってものなんだが、はっきり言って、ひっかけ問題なんで、笑っちまった。見通しの悪いカーブ、歩行者やら自転車やら対向車が行き交うなか、小さなカーブミラーに映った対向車の小さな映像を見つけて、その危険性を言い当てろ、とか、児童が何組か歩いていて、どの子どもに気を付ける必要があるか?って。なんと、ずっと先の方の子どもが手を上げていて、それが反対車線にいる友達が飛び出して来るきっかけになる、なんて、なんか、お粗末な推理小説の騙しテクニックを聞かされてるみたいだったぜ。

 室内での講習終わって、最後は実地運転。これ、これだよ、おっかねえのは。初めて免許取った時の緊張感が蘇ったね。運転席に乗り込む時は、車の前方、後方確認とか、ハンドルは逆手回しはダメ、とか、一時停止の際に左右確認は顔をしっかり回して行うとか、せいぜい思い出せる注意事項は実行した。なのに、一時停止は完全に止まる、って原則忘れちまって注意一発、ってほど厳しい指摘じゃなかった、やんわりとね。車庫入れとか、S字カーブなんかも不安だった。なんせ、普段も適当、適当で来てるから。でも、こんなこと、高齢者講習で絶対必要ってものじゃない。運転慣れしちまった人間にゃみなやらせた方がいい。

 唯一、高齢者向きだったのは、バックか前進で縁石に乗り上げて、すぐにブレーキ踏むってやつ。ほら、コンビニで最近多いだろ、アクセルとブレーキの踏み間違いっての。あれのチェックだ。だけどなぁ、反射神経がどこまですり減ってるか?っての見るにゃいいが、咄嗟の際の頭パニックじゃ、反射神経の素早さなんて関係ないよな。だって、この検査じゃ、起こる事態がわかってるわけだから。

 って、ことで、5100円の講習料、2時間半の時間、すべては、ただただ、この一枚の講習修了証明書もらうためってことで諦めるしかないな。これないと、免許更新してもらえない。要するに、こうやって壁こしらえて、年寄りの免許返納促そうって算段なんだから、それはそれで仕方のないことだぜ。70歳超、っての人それぞれ、千差万別だからな。

 

コメント (4)
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