ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

終わったっ!田んぼの除草

2020-08-03 15:16:30 | 米つくり

 いやぁぁぁ、かかった、かかった!ほぼ1カ月か?

 まさかねぇ、こんなにかかり切るとは思いもよらなんだぜ。オモダカ、イネの背超えて、目立ってしょうがないから、ちょちよっと刈っておくか。って、とんでもねえよ。田んぼ、入ってみりゃあ、やっぱ気になるじゃないか、デカい顔したコナギも。ホタルイの奴もイネの背後に隠れるように勢力伸ばしてやがった。こりゃ、放っておけんそ!一網打尽じゃぁぁぁぁ。

 去年、除草機押し5回だけで、株間の雑草は目をつぶったのが、今この繁茂となっての復讐だ。いっくら畝間がきれいになっても、目に付きにくい株間は雑草たちの天下になってたってわけだ。

 今年はすでに除草機を3回押して、畝間を透かし見る限りほんときれいなもんなんだ。ふふふ、雑草どもも肩身が狭くなってるに違いない。黒米の小さな田など、雑草など寄せつけぬ厳かさ?で黒々と土が輝いている。

 いわゆるトロトロ土ってやつだ。土壌有機物が増えるとこうなる。耕盤、底の固い土、まで軽く30センチはある。下手な歩き方すりゃ、田植え長靴でさえ水が入ってくる。土がこうなると、雑草も少なく、取りやすい。今年、この田んぼの除草はほとんど神さん一人でやり遂げた。

 そんな土にしたいと思ってさ、堆肥もたくさん入れたんだが、それが仇で、今じゃイモチの猛威に戦々恐々だ。株元が雑草で混雑してればきっとイモチも俺らの天下とますます増長するに違いないと思ってさ、よしっ、株間すべて残らず掻き取ってやる、と、一大方針転換。丁寧に1株ごとぐるりの雑草を削り取って来た。

 最初の大きい田に8日間、疲れが出てきて、次の1反部には2週間、さらにたかだか1.5畝弱のコシヒカリも2日で終わらず、やり残しの2列を今日終えて、すべて終了。その間、ダウンで休養、なんて日もあって、結局1カ月に及ぶ大作戦になった。うん、よくぞ、やり遂げた!心から褒めてやろうぜ、俺様を。

 きれいに刈った、と言っても、すぐにまた生えてくる。雑草の奴らは逞しいんだ。でも、イネの方も生がる。株間はどんどん日当たり悪くなって、始めほどの勢いはなくなる。成長して種を作る草も少なくなる。それが年を重ねて、いつか黒米の田のような手間暇いらずの田に成って行く、それが究極の目標だ。そう、究極。ってことはきっとたどり着けはしないだろうってことだ。だから、まず来年もこんな調子だぜ。でも、大きな田も一部トロトロ化が進んでる部分も出てきている。その畝間は神秘的な静謐?を保っている。もちろん、イネの生育も旺盛だ。株間の雑草たちもおとなしい。今年、堆肥もしっかり撒いたし、これだけ頑張ったから、トロトロ田も広がるに違いない。そう信じよう。

 まずは、よかった。これで田んぼにできることすべてやった。あとは畔草を刈って風通しをよく保ってやることだけだぜ。さっ、イネたち、てめえの生きる力でイモチを追い返せ!

コメント
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