で、昨日の続き、トマトの紹介済んだから、ケチャップ作りだ。
暑いからなぁ、できれば冬場、ストーブ焚いてる時とかにしたい。なんて、贅沢は言ってらんねえの。原料20キロ以上も丸ごと冷凍しておけるストッカーなんて持ってないんだから。逆だぜ、外がカッカと灼けてて、作業なんてできないから、仕方ねぇ、ケチャップ煮るか!ってことなんだ。
1週間前に収穫して追熟させておいた加工トマト10キロ、それと生食用ポンテローザを3キロ。このくらいで寸胴大小2つが満杯になる。水洗いしたら、ぎゅっとつぶして寸胴へ。
ほらね、どちらも8割程度入った。これを気長に加熱する。最初の過熱は1時間くらいか。全体に火が通って、皮が剥け実がとろりとなるまでだ。
ここで、鍋にフードプロセッサーを突っ込んで粉砕、果汁、繊維、皮、種をバラバラにする。トマトの種は固いので、フードプロセッサーですり下ろされる心配はない。
これを笊に取って、トントンと叩きつけ果汁と繊維、パルプと言う、を下のボールに受け、種と皮は笊に残る。我が家の特許、「家庭で簡単パルパーフィニッシャー」だ。果汁とパルプは寸胴に戻し、ここからは気長に根競べだぜ。ただただ煮る。量が最初の半分になるまで煮詰める。
去年までは、玉ねぎやハーブ、香辛料を袋に包んで一緒にエキスを煮出していたが、今年は手抜きした。考えてみりゃ、ケチャップって調味料だよな。それ自体味わうものじゃない。だったら、微妙なうま味なんて必要ない。トマトの果肉と甘酸っぱさがあれば、それでいいんだって。ってな理屈。せっかくできた大切な玉ねぎをエキス絞るのになんて使えないよ。
3時間以上、まさか、煮詰まる具合見つめてるわけにもいかん。裏で薪割りをすることにする。20分割ったら、中に入って、かき混ぜる。これを繰り返せば、底の焦げ付きも防げるだろう。薪割っちゃ、戻って鍋をかまし、また、外に出る。この繰り返しを何度も済ませて、煮詰め、完了!
最後は味付け。まず、砂糖、どぱーっ!かなり入れる。ほら、調味料だって言ったろ。ケチャップそのもの味わうわけじゃない。これ甘すぎじゃん、ってくらい入れてちょうどよい。次に塩、これもけっこう入るが、こっちはやや控えめに、要注意だ。使った料理の持ち味まで消しちまうからな。最後に酢は火を止めてから。今回のトマトは酸味の強い品種のようだから、控えめにしておく。ただし、防腐効果も大きいので、控えすぎてはダメだ。
さぁて、瓶に詰めて殺菌して出来上がりだ。今回も、ジンとウィスキーの空き瓶を利用。これ、蓋の締まり具合がきっちりしていてカビが出たりしなくてとてもいいんだ。5本とちょいの仕上がりだ。
あともう一度作れば、1年分十分賄える。残りは、ジュースかな。暑いさなかの加熱仕事、うんざりじゃあるが、その後の幸せのためにゃ避けて通れんのだぜ!