ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

残暑のスイカ!

2020-08-22 09:37:26 | 食べ物

 買って食ってる人にゃわからんことだろうが、スイカって意外と持て余しもんなんだ。

 いつもなら、盆明けのこの季節、畑にゃ取り残しがゴロゴロ転がってる。カラスだってつつかない。スイカは炎暑御用達なんだぜ。だって、あの水気たっぷりの薄味だろ、汗だくだくでしか、かぶりつきたいと思わんじゃないか。そうそう、冷たぁぁぁい麦茶をごくごくやる感じ、それがスイカの持ち味だ。ってことは涼風吹いて、汗も引くころともなれば、スイカぁぁ?腹きつくなるぅぅぅ、夜中、おしっこ近くなるぅぅぅ、で途端に人気急落!落ち目のアイドル、ってことになる。

 だから、市場出荷する農家は、時期を逃さず、夏前から売りにかかり真夏にピークを持ってくるように栽培する。ここいらだと尾花沢とか名産地だが、そこらの作り方は、苗移植直後はビニールトンネルで覆って寒さから守ってやっている。これで生育を前倒しして、収穫をピタリ盛夏にはめ込むわけだ。

 我が家の場合はどうか?トンネルなんてそんな面倒なことはしない。せいぜい、苗の頭上にビニルかけて寒さ除けするくらいだ。初期成育悪いんだよ、これだと。盆前の夏真っ盛りにどうやら最初の玉が実るかどうかってとこ。盛大に食べごろを迎えるのは、どうしてもお盆かその後ってことになるんだ。

 そんなころ、美味しいスイカが出来ました!なんて収穫してきても、誰も手を付けない、割ろうとしない。そのまま土間に放置して、あれあれ腐ってきちまったぜ!と不本意な一生を送るスイカがほとんどになっちまうんだ。あるいは、畑のそちこちに放置されて、寂しくむなしく土に返って行く。

 それがどうだい、残暑厳しき今年は!すでに2週間近く、昼もスイカ、3時もスイカ、夕食後もスイカ!スイカ依存の日々が続いている。

 コンテナ被せて、カラスから守った成果もあって、収穫も途切れず続き、残り4個も無駄に朽ちさせることなく収穫した。しかも、小玉も大玉も甘みたっぷり水気したたり、がぶりと行けば、まとわりつく暑さもぶっ飛ばしてくれる。こんなにスイカと顔をつき合わせ続けた夏は初めてだ。ほんと、スイカ作ってて良かった!

 7月末から取れ始め、大豊作だったメロンといい、今頃のスイカといい、この夏は自家産果物で贅沢に過ごせたなぁ。さっ、暑さもあと一息、残ったスイカ食べて頑張ろうぜ!えっ!?都会じゃ、スイカ1個2000円なだってぇぇぇ?ふふふっ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする