ニュース23に菅首相が出演してた。じっくり20分、しっかり、見て、たっぷり聞かせてもらった。
ひでぇなぁ!これが国を代表する首相なの?
俺、代わりに出てやろうか?ってくらいに酷い!
まず、質問の趣旨を取り違える。前夜祭について問われているのに、桜を見る会に問題なかったと平気で答える。コロナ禍会食について国民の意識とかけ離れていないかと聞かれて、反省は口にしたものの、GoToを停止したことを手柄のように返答する。学術会議については、これまで通り、大学が偏ってるなどと白を切って、会議の組織問題(にもなっていないが)にすり替えて、アンカーの星さんから、任命拒否に組織問題を持ち出すのはすり替えです、とずばりと釘を刺されてた。
この取り違え答弁、判ってやってるんかねぇ、それとも理解力が足りないのか?どっもあるみたいだな。
誤魔化し、すり替えも重大事なんだが、これはもう、安倍ちゃん伝来の手法だから、ここでは問題としない。相手の質問が理解できない、これは相当重症だと思うぜ。切れ者ガースーってことになってたんだが、完全に誇大広告だったな。呆けてる!とは言いたくないが、もしかして?って感じさせるやり取りが何度かあった。せめて、メモ取りながら聞きゃぁいいのに、ってこれは誠実さの問題だ。あるいは、誇大な自信過剰?
次に失望したのが、喋り方だ。良く言えば、訥々、朴訥な人柄、悪く言えば、ぼそぼそで不明瞭、町工場のオヤジだってずっとましだと思ったな。それと発する言葉の力の無さ。演劇の世界では、セリフが口の先ですぐに落ちる、って表現するけど、要するに観客に伝わらない。もっと、腹の底から相手に届けようと発声しないと、ダメだろうな。言葉が勝負の政治家なんだから。
話題や語彙の選び方も、アピール力が足りない。これこれやりました、の具体的発言、実務の菅、を演出してるつもりなんだろうが、なんか、みみっちくて国民が欲してる安心、信頼の言葉とは程遠い。仮に実績を主張するにしても、箇条書きにせず、表現を選び、自信を込めて、ポイントを決めて話す。相手に伝えたいと必死で話せば、得られる効果は違ったものになってくるはずだ。用意した答弁を読むって習慣を止めることだぜ。セリフは覚えなくっちゃ、プロなんだから。
最後に表情だ。ああ、もう、これは絶望的だな。鏡を見ろよ!暗く、表情に乏しい顔、細く陰湿に見える目、お追従のような自信なげな笑い、質問聞いている時の無表情。もう、コミュニケーション力ゼロだぜ。もう、もう、もう!
菅さんって人はある意味正直な人なんだと思う。いやいや腹の中の話しじゃない。それは、相当、・・・。おっと、今は、自分の晒し方ってことについての話しだ。素直にありのままの自分を出せばよい、人の価値は外見じゃない。考え方や行動の中身こそが問われる。男は黙って!とか、巧言令色鮮(すく)なし仁!って、昔っから蔓延ってる、あれだぜ。
それってなぁ、ちっぽけな村社会や堅固な上下関係の下でなら成り立つ身の律し方なんだよ。阿吽の呼吸とか、以心伝心なんて通用する狭い社会じゃないんだよ、今の社会は。まして、政治家だろ、世界に向けて発信だって必要なんだ。
ここらで、日本の常識=世界の非常識を根っこからひっくり返さにゃダメだって。それには、演劇の教育だ。
話し方、伝え方、言葉の選び方、並べ方、表情の重要性、そして、相手の話しの聞き方!相手に共感する心の持ち方!!これみんな演劇のメソッドの中に入ってるから。これをじっくりと学んでくれ。スピーチライターやスピーチインストラクターに演劇人を採用してくれ。
って言うか、すべての人に演劇のレッスンを受けさせてくれ。オーストラリアの大学にはどこでも演劇の講座があるってことだぜ。教育の場で演劇が無視されてるのは、日本くらいのもんだ。
なっ、菅さん「ガースーです」なんてつまらんギャグで人気取りに行って、滑らないためにも、この際、演劇を学ぶ姿勢に転換しようぜ。
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