ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

薪ストーブは調理器具!

2021-02-13 09:54:53 | クッキング

 薪ストーブの快適さ、圧倒的だぜぇぇぇ!

 何度も書いちゃいるが、暖かさの質が違う。部屋中包み込むまろやかさと炎の求心力、暖を取る、をはるかに超えた豊かさが、薪ストーブにはある。

 冬の快適空間を演出するってばかりじゃない。調理器具としても、大いにお役立ちだ。火室に耐熱の土鍋を放り込んで焼き芋、扉を開けてピザ窯、さらに、ストーブトップ=天板は恰好のヒーターだ。いつだって薬缶を乗せて湯を絶やさないのはもちろん、餅をあぶったり、落花生煎ったり、パンを焼いたり、料理を保温したり、常に賑やかだ。

 ストーブの季節となれば欠かせない定番メニューがある。野菜たっぷりミネストローネだぜ。

 冬前ぎりぎりまで待って収穫したキャベツ、凄まじい害虫の食害にもかかわらず、外葉を何枚も剥いでみれば、きれいなもんだ。見た目小さくても、結球もぎっちり詰まっていて食べ応え十分だ。雪中キャベツの品種なので、保存性も抜群!春先までしっかり食べつぐだけの量が残っている。今も瑞々しいキャベツをたっぶり入れてミネストローネを作ろうじゃないか。

 他に入れる野菜は、ジャガイモ、ニンジン、これはいくらだってある。タマネぎは残り少なくなって、紫タマネギだがいいさ、まだ何回かは利用可能だな。あと、セロリ!も生きながらえている。おお、贅沢な話しじゃないか。野菜材料はすべて自家産だぜ。そうそう、ニンニクも忘れちゃなんねえ。

 ホーローの厚手鍋にオリーブオイルをたっぷり、ニンニクの香り立ったら、ベーコンたっぷり。ざっと火が通ったら、野菜をどばーっと入れてオイルと馴染ませる。

 お湯をひたひたまで加え、無添加スープの素を加えて、最後はこれまた自家製ケチャップをたっぷり流し込んで、ガスレンジでの調理はお終い。

 いよいよ、ストーブの出番だ。

 ったって、ただトップ=天板に乗せておくだけ。この季節、薪を絶やすことなんてないから、あとは放ったらかし、数時間後には野菜のうまみがたっぷりしみ出したミネストローネが完成する。この間、部屋の中は、食欲をそそるスープの香りで包まれる。

 たっぷり仕上がったミネストローネ、お代わり自在。これだけで十分主菜としての風格ありだぜ。食べきれなけりゃ翌日回しで、これにチーズとパン粉を振りかけて野菜のグラタンになる。最後まで、美味しく楽しませてくれる、これが冬の定番、ミネストローネだ。

 火口から、妖しく美しく舞う炎を見ながら、夕食の支度ができる。これも薪ストーブの豊かさだって、もう、何度だって言っちまうぜぇ!

 

 

 

 

 

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ネタバレご容赦!

2021-02-12 09:38:40 | 映画

 見た映画の感想書くのって、気使うんだよね。別に批評でも紹介記事でもないから、じゃんじゃか内容に踏み込んで書きゃあいいんだ、とは思うものの、あらかじめネタばらされちゃ、よしっ見よう!って意欲失われちまうもの、ネタバレはできるだけ避けよう、とは思ってるんだ。

 でも、そうもいかんのよ。特に、役者がどうの、演出がどうのってことより、ストーリーやエピソードが気になる身としちゃね。この映画の魅力は、この筋立てが魅力、とか、この仕掛けが効いてる、とか、この設定は生かしきれてない、とか。どうしても中身に立ち入ってぐだぐだ考えちまうのさ。

 特に、異能力ものの中には、その桁外れの力の内容とそれを使いこなす構造が見透かせてしまうと、とたんに魅力を失ってしまうってものも少なくない。まぁ、駄作ってことなんだが、でも、全体が見え始めるまでは、スリル満点、先行き興味津々、見せるねぇ!って作品もあって、それはそれで楽しんでもらいたいとは思うんだ。事実、5回とか6回まではどっぷり引きずり込まれてたわけなんだから。

 こういう見え始めたら、なぁんだ、って作品が2本続いた。『ロック&キー』と『ラグナロク』の2本だ。

 父親が不可解に殺されたのを機に、敢えて古い旧居館でやり直そうとする一家の話しだ。鍵となるのは、キー!って、駄洒落みたいだが、屋敷には不思議な鍵が隠されていて、それを見つけ出す子供たちが、邪悪な力との戦いを強いられていく。これが『ロック&キー』だ。最初のキーは、どこでもドア!って、おいおい、ドラえもんのパクリかよ。でも、このあたりの魔力の使い方はなかなか洒落ているし、映像処理も見事で楽しめる。

 が、超能力は一つにとどまらない、次々と新しい鍵が見つけ出されて、縦横に力を発揮していくってのが、この映画のみそなんだ。ネタバレついでに書くなら、他人の行動を自由に操れる鍵、人間の脳内を追体験できる鍵、幽霊になれる鍵、他人に入れ替われる鍵、そして、究極は、地獄?奈落?の扉を開く鍵。そう、不思議な鍵のオンパレード、魔力のインフレーションだぜ。

 こうまでいろんな夢を実現させちまうと、もはや、何でもあり!の世界に突入してしまうわけで、そりゃ、どうにでも物語つくれるでしょ!って、最初の魅力も色あせてきちまうってことなのさ。悪魔が主人公の友人に乗り移ったらしいところで、シーズン2へどうぞ、って誘われても、もういいよ、もうたくさんだってお断りした。


 もう一方は北欧神話を今に生かした題材だ。ノルウェーのフィヨルドにある小さな町が舞台だ。フィヨルドの映像てのは、これまでも様々見てきているんだが、街とそこに暮らす人たちの物語ってのは、大いに興味をそそられる。ただ、その景観の描写は、ちょっと残念。アイスランド映画『凍れる死体』のひりつく存在感は見られない。それでも、荒ぶる怪物の末裔と理不尽にも神々の力を授かってしまった青年との対立という設定は、面白い。その種明かしに至るミステリアスなシーンの連続にも、ぐぐっと引っ張っていかれた。

 が、怪物の一家はすでに数世紀にもわたって人間として生きながらえ、今では街ただ一つの企業の主となって、街の人たちを支配している。あっ、ここで、余談。その会社名、これがなんと「ヨツール」!知る人ぞ知るノルウェーの世界的鋳物ストーブメーカーと同名!実は我が家のストーブもここのものだぜ。よくぞ、名前の使用を許可したもんだよな!だってなぁ、映画のヨツールは悪徳企業で、有害廃棄物を垂れ流しているって設定なんだから。

 この有害廃棄物の在りかと処置をめぐって一家と青年が戦うわけなんだ。魔物族と神々の戦い、そして、激闘の消滅・神々の黄昏「ラグナロク」の由来だ。かつての神話世界が今に甦る!たしかに壮大な物語を探り当てたものだと思う。でもなぁ、神々の時代が一気に現在につなげるには、いろんな障害があると思うのさ。例えば、何世紀も生き延びてきて、普通の人たちと一緒に暮らしてるって無理あり過ぎだろ。そこらがほぼ無視されてしまってる。企業城下町に暮らす人たちの扱いも底が浅い。企業犯罪を気候変動に結びつける語り口もあまりにマンガ的で、まったくリアリティなし。登場人物も、サブキャストがまったく生かされていない。しかも、音楽が、信じられないほど魅力がない。・・・

 筋立てそのものは、壮大かつ奇想天外、惹きつけられるものなんだが、いざ、構造が見通せてしまうと、あらばかり見えて来ちまうんだぜ。で、だんだん興味が失われ、最後は、あっそう、そういうの、マンガによくあるよね、でお終い。せっかくのノルウェーの自然と暮らしに入り込んだのに、なにもったいないことしてんのさ。

 と、行きは良いよい、終わりがっかり!の2本をやり玉に上げて、そこから、映画を楽しむ身として、物語を紡ぐ立場として、学ぶべきことはこうだ。

 魅力的で斬新な設定を見つけ出すのは大切だ。そこが一つの勝負!で、それをどう生かすかがもっと大切な決め手だぜぇ!これに尽きるな。

 

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素敵な本がやってきた!

2021-02-11 09:45:20 | 本と雑誌

 『サフラジェット 平等を求めてたたかった女性たち』デイヴィッド・ロバーツ著、富原まさ江訳、合同出版刊。

 高い本だなぁ、税別2,800円、それも出たばかり、古本なんかで出回るのは10年先だろう。っていうか、こんな希少本出るわけないよな。題材が世間にゃ馴染みのないものだから、こうやった高めの価格を付けるんだぜ、学術書と同じだ。もっと気軽に読めるよう廉価版にしてくれればいいのに。まったく年金暮らしのジジイ泣かせの本だぜ。

 でもなぁ、サフラジェットに関しては書かれた本も少ないし、ずっと興味津々、引き付けられてたからなぁ。台本にも、女性の権利拡大の動きを書きたいと思ってる身としちゃ、すでに購入予定に入ってる本たち差し置いても買うしかないな。

 楽天ブックスで購入をクリック。

 な、なんだぁぁぁ?この段ボール箱は。そんな大きなもの、買った覚えはないぞ。と、送り状を見れば、楽天ブックス!はぁぁぁ?なんで???さっそく開けてみて、びっくり、納得、なぁるほど!大き本だったんだぁ!こりゃ、書籍専用のレターパックじゃ送れないよな。

 ページ開いて、またまたびっくり!絵本だったんだぜぇ。

 ページごとに魅力的なイラストが盛りだくさん。どの絵もとても品よくセンスありだ。20世紀前半までのイギリスの女性たちの姿が、様々工夫された構図で描かれている。うわぁ、見てるだけで楽しくなるぜぇ。

 女性参政権を求めて激烈にたたかった女たちの歴史と肖像が、こんなに素敵な本になるなんて、これはもう、今の時代への最高のプレゼントだな。彼女たちって、#わきまえない女たち、そのもの、その強烈な先駆者だもの。

 サフラジェットは19世紀後半から20世紀初めにかけて、女性の選挙権(サフラージ)を求めて過激に突進していった女たち、ただし一部男も、だ。権力者の車に石を投げ、国会に居座り、ダービー競馬の競走馬の馬群に身をひるがえした。その闘争形態は、上品さとかたしなみなどという、過去のしがらみをかなぐり捨てた捨て身のものだった。

 彼女たちの考えや行動をこの1冊に盛り込んでくれたのは、デイヴィッド・ロバーツっていうイラストレーターだった。この人、絵本の世界ではけっこう著名な人らしい。『しっぱいなんかこわくない!』とか、『せかいはふしぎでできている』なんて、うん、聞いたことある。

 彼女たちの行動記録だけだって、十分読み応えあるのに、ページごとにこの見ていて飽きないイラスト!これは、とてもとても、読み飛ばすなんてできない本だぜ。1ページ1ページ、楽しみ慈しみつつ繰っていく本だ。

 なんか、わくわくするよな。魅力的な女たちの生きざまを追いつつ、その気品のある表情や立ち姿を目にすることができるんだから。

 これ、きっと、ベストセラーになるな、絶対!いや、しなくちゃダメだぜ。#わきまえない女たち、この本を手にして、強固な壁にぶち当たれ!

 

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ネット回線も、この際お安く!

2021-02-10 11:31:55 | 暮らし

 スマホ料金、楽天格モバイルから楽天回線に変更で安くなった。1年間無料の上、こっちの使い方だと、2年目以降も高くて980円、場合によっちゃ、月1GB未満なら、ただ!だから、かなりの経費節約になる。ついでにほぼ無料でスマホ本体も新しくOPPOA73になったし、この点じゃ、菅ちゃん感謝!だな。あの大衆迎合ご機嫌取り政策、携帯料金下げろ!の鶴の一声のおかげで、我ら大衆、出費を削減できたからな。

 こうなると、まだ安くなるものあるんじゃないか?って、ついつい世知辛くなっちまうのは人情ってもんだぜ。

 見れば、楽天、自社のネット回線サービス楽天ひかりに変更すれば、これまた1年間無料の上に、月々料金も今支払ってる業者より1000円以上安くなるよぉぉぉ、ってしきりのお誘いだ。そうか、ひかり回線とプロバイダーにかかる経費もこの際、お安くしてもらおうか。よしっ、楽天ひかりに変更するぞ!手続き、手続き!

 ひかり回線はNTT東日本でプロバイダーはたしか、東名?って思い込んでたら、実は違ってて、東名がひかり回線を借り受ける形になってたんだって。ここでひと手間、やれやれ。さらに、東名との連絡を取るのにさらに二手間!面倒。やっとつながったと思ったら、明日電話します、って。ちっ、なんか効率悪い会社だぜ。我慢、我慢、値引きのためなら、ならぬ堪忍、するが肝心!

 契約解除の申し出に対して、理由は?って聞くから、そりゃ料金ですよ、1年間無料も付くし、って正直にお答えした。楽天の提供する条件って破格だからさぁ、あっちも諦めて、さっさと手続きしてくれるか、と思ったら、これが、なんと、こちらも料金値引き、頑張ってみますから、上司と相談する時間をいただけますか?と思ってもみない返答。電話口のお姉さんも、必死のようだし、対応も誠実そうなので、そうなの?じゃ、待ちますよ、って応援の気持ちで待つことにした。

 でもなぁ、1年無料とか月々1000円以上値下げ、って無理だよな、営業のお姉さんの裁量範囲、軽く超えてるんじゃないの。正直、まっ、聞くだけ聞いて、楽天だな。でも、8割がたでも値下げ提案してきたら、飲んでもいいかな?わざわざモデムやルーターを設定し直したりなんてのも面倒だしな。そこそこ安くなるだけでも、まっ、いいんじゃね。感じいいお姉さんだし。

 期待もせずに受けた答え。なんと、料金は楽天よりさらに500円安く頑張るって。しかも、1年間無料も、無料ってわけにゃいかないが、初年度半額にしてその支払い分についても、まとめてキャッシュバックする!って。ええーっ、うそうそ、いいの?そんなぁ無理し過ぎじゃない?

 これで契約続けていただけませんか?って、もちろんですよ。よくぞ、そんな破格の条件通してもらえましたね、いや、ありがとう。おたくで引き続きお願いしましょう。

 なんってこったぁ!まさか、接続そのまま、手続き不要で、一気に経費大幅削減できたなんて。やってみるもんだねぇ!

 きっと、接続業者も戦々恐々なんだろうね、この携帯料金値下げ騒動に。中小業者も安閑としておれなくなったってことだぜ、きっと。安くなるのは大歓迎だが、出血大サービス、ってことになってなけりゃいいけどね。どうも、日本のあり様は、なんでもかんでも安く安く、で、結局、じり貧に突き進んでいるみたいにも見えるしなぁ。大丈夫かい?日本。なんて、ジイサンの心配することでもないんだが。

 

 

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政治家てのは昔からなんだよ!

2021-02-09 10:45:44 | 世の中へ

 コロナ自粛で、じっと息ひそめて暮らしてるってのに、銀座のクラブ飲み歩いてる政治家がいる、と思ったら、今度は森喜朗の「女が入ると会議は長引く」のとんでも発言だ。女は刺身のつまかなんかとしか思っちゃいないんだぜ。

 どうもなぁ、あの手の輩、つまり政治家、それも保守党系てのは、感覚が世間様の常識から大きくずれてるよな。ったく、うんざりだぜぇ!

 って、鬱々しながら本読んでたら、こんなエピソードにぶち当たった。日本の百年2『わき立つ民論』編著・松本三之介。鹿鳴館時代の一光景だ。

                                                                                                                                                                                                                                                                      

以下、簡単に紹介する。

 <政府の偉いさん方に、忘年会は和食と西洋料理とどちらがいいか聞いた。一人が言う、「西洋料理だと、和食のように芸者が傍に付かないからなぁ、味気なくても和食だな」。別の一人が立って、「わしは断然肉がいいぞ。でも、酌婦も欲しい。ならば料理は西洋でボーイの代わりに芸者にサービスさせりゃいいいだろう」。集まった偉いさんたち、拍手喝さい、賛意を表した。>(篠田鉱造「明治新聞奇談」より)

 笑っちまうよな。政治家、高官どもって明治の昔からちっとも変っちゃいないんだぜ。女は酒の肴以下、横に侍って酌してりゃいい。しゃしゃりでるんじゃない。話しは、当たり障りのない相槌とかお追従。なまじっか、意見でも出そうものなら、己の立場「わきまえろ」ってぴしゃり、次にゃお呼びもかからなかったことだろう。

 も一つ。こっちは自由民権派の壮士たちの話し。

 景山(福田)英子、民権派女性闘志の先駆者だが、仲間の壮士たちが決起する(朝鮮に武力遠征し清国に一喝を加える直接行動。自由民権運動も末期には行く先を見失って国権主義にはまり込んでいたってこと、気を付けなくっちゃよ、ナショナリズムの甘い汁にゃ!)に際して、最後の打ち合わせをするから出て来いと連絡を受けた。必死でかき集めた資金を携えて会場に行ったところ、なんと、男たちは酌婦を上げての大酒盛りの真っ最中!怒り狂った英子は男たちに罵声を浴びせてその場を去り、運動からも手を引いた。

 政権にあろうと反対派だろうと、男の本質てのは同じ。女は事を諮る対等の相手、つまり同僚とも同志とも認めていない、ってことだ。

 その男たちの女性蔑視は、根強く残り今につながってる。これが今回一連の騒動の本質だ。根はかなり深いもんだなんだぜ。

 森喜朗が辞めるかどうかなんて問題じゃない!この日本社会の岩盤にまで張り巡らされた差別意識をどう掘り起こし、根絶やしするかってことなんだ。

 この際だ、浮き彫りになった日本男児のずるさ、薄汚さ、一切洗いざらい暴き出して、とことんぶち壊すいいチャンスなんじゃないか!

 まずはクォーター制からだな。

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