自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

”鏡”への深い日本人特有の、考え方

2024年01月03日 | 超古代日本の精神(ホツマツタヱ)

初詣に際して・・・一月三日 2024年

***************

正月1日の能登半島地震により 亡くなられた方々に深く

哀悼の意を表し、被災された皆さまに心よりお見舞い

申し上げます 

***************

初詣を済まされた方は多いことでしょう。

神社の聖域の中心に、鏡が置かれています。
この謂れ(いわれ)をご存じですか?

超古代史として現存している、”ホツマツタヱ”の

8綾には、三種の神器の一つ

“まふつの鏡”の記述があります。


この鏡に身を照らすと、”真の姿”を映し出すと

いわれてます。

この鏡に身を合わせると、人に似ているが、人では

ないはたれ魔”の醜い部が 映し出される鏡

なのです


どういうことかと言えば、ハタレ魔の種類は、
*鵺(ぬえ)に似て、翼を持ち、人をたぶらかせるもの’、
とか、
*狐の影を持つもの’、などなど、何種類か存在していた
ようですが、この鏡をかざすと、憑いているハタレの
本性が暴かれました。

こうして、天照大神の時代に、何千というハタレ魔が
捕らえられました。

有名な、二見ヶ浦は、当時、”二見の岩” と呼ばれ、
この鏡は、その岩に置かれていたようです。

潮にも色を変えることなく、映った者の本性が
映し出されるという、鏡でした。

ホツマツタヱの8綾には、こう記されています:

”のちのハタレの 人となる マフツの鏡 みる
ために 二見の岩と名付けます”

人に災いをなす、ハタレ魔たちにも、この鏡を
かざすことで、その本性がばれて
しまいました。
しかし、その根性を改めることで、人に生まれ変わり
できたことも、添えられています;

”すべて 七ます 九千人みな 人なる法(のり)の 
御鏡を、セオリツ姫の 持ち出でて、後のハタレの 
人となる”

8綾には、ハタレ魔退治のお話が、描かれています。

9千人のハタレ魔が捕らえられたが、人となることを
教える、この鏡をかざすことでハタレ魔たちは 
生まれ変わって、人間になることができたというのです。

そして、次の文章には、ハタレ魔といえども魂を改める
ことで、神になれたという、最後の締めが、とても
魅力的です。

”万者(よろもの)斬れど 魂がえし 乱れ緒 
解けば 神となる”

こうして、様々な妖術を使い、人々を困らせ、悪徳
をはびこらせてきたハタレ魔たちも、捕らえられ 
処刑されても、”魂返し法”という 特別な祈りで、
その魂の乱れた緒を解き、神になれたという結末が
書かれています。

ホツマツタヱには、三種の神器についての箇所が
あります。

“『勅宣(みことの)り;

(なんぢ) (おし)(ひと)(註:天照大神の嫡子)

()が代理(かわり)(つね)の任(よさし)

()(たたし)ぞ。


千々(ちぢ)の春秋(はるあき)(たみ)()で、

この八尺(やさか)()勾玉(まがるたま)

()が奇(くし)()()(もち)ゆれば、

中心(なかご)()(すぐ)に保つなり。


八咫鏡(やたのかがみ)は縦(たて)に振()れ、

諸人(もろと)の善悪(さが)(かんが)みよ。


(また)八重(やえ)垣剣(がき)は剣()に預(あづ)け、

荒神あらばよく()けて恵み和せ』


と御手づから賜う、三種神宝(みぐさ)を給え、

(なお)も思えよ宝物、見ること(われ)を見る如く、

(めと)る千乳(ちぢ)(ひめ)相共に、常睦まじく

情愛(みやび)なせ。“

 

ピンクで書いた三つの宝が、三種の神器といわれる

ものです。

私たちが、正月に神社に初詣をすると、社(やしろ)

の中に、鏡が飾られてます。

この鏡に込められた(ホツマツタヱの超古代史から
窺い知れる)日本人特有の赦しの考え方”と、どんな
悪人でも、神の心を持っていることを教える、
超古代から受け継がれてきた日本人独特の精神的遺産”
を、もう一度、初詣にあたり 思い出すきっかけ
なればと思います。



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古墳と三次元世界の五元素・・

2023年09月05日 | 超古代日本の精神(ホツマツタヱ)


古代日本人の、宇宙観の象徴として・・・ 2023年8月24日

。。。。。。。。。。。。。。。

前回からの続きです・・・

****

”秀真伝”14綾(あや)には、人間が、五元素でつくられ
その背景が次のように、書かれている;

天地や人が分かれていないとき、
天御神(あめのみおやかみ)の一息によって、
すべてが動き始めた。

すなわち、その息は、東に昇り、西では
下るように、ぐるぐる回り、空点に深く巡り、
さらに、アワ(陽)とウビ(陰)が、一緒ごたに
かき回されるがごとく、動転した。

ついに、そのエネルギーは万物を産みだす、
御柱(みはしら)のごとく、一つにまとまり、
そこから、陰陽が分かれて生まれた。

は、清らかな軽やかな要素で、天に上り、
は、重く、中に、凝り固まる質をもつゆえ、
に降りた。

そして、陰は、’土泥’と、’水’のふたつに、形状を分けた。

一方、天に上った陽の気は、空(うつほ)を産み、
それがとなり、を産み、三種類の形状が
生まれた。

は三種の形状、は、二種の形状に、この世を
構成する要素として、ここに生まれた。

陽の源は、太陽、陰の源は、月となった。

空、風、火、地(埴)水の5つの要素がこうして
生まれ、誕生する基盤がつくられた。”

さて、前回からのお話、前方後円墳の形をもう一度、

見てみたい。

丸と四角の形が目をひく。


の形、これは 秀真文字でいえば、空(うつぼ)を、

は、地を意味している。 


どういうことかといえば、秀真文字は、など

の象形に、天地からのエネルギーを表す線をいれて、

表す。


四角の象形を意味するものは、’’囲まれている’つまり、

限界の存在する、土地に関連する言葉に使われ、丸は、

天に関連する言葉に使われる。


例えば、〇に中心点を入れると、”あ” のオンになり、

天地(あわ)の、天 を意味する。

私は、この秀真文字の象形は、漢字にも、生かされて
いるように思える。


たとえば、国という漢字をみると、外枠が四角に

取り囲まれ、その中に 王 が取り仕切っている。

つまり国とは、王が取り仕切る境界線のある土地を

意味する。


他にも、固定の  も四角に覆われている。

宇宙の元素が集まると、塊となり、固くなるという

意味だろう。 


さて、話を元に戻して、古墳に、それ以外の、五元素は

どこに表現されているのか


水・・・その周りに堀がほられ、”水”の存在がある。

火・・・”火”は、その古墳のもともとの色、”赤土” に


象徴され、一緒に埋められた”埴輪”にも、焼き物として、

火の要素みることができる。


こうしてみると、古墳は、空(丸)と地(四角の形)、

土(赤土)や、水(堀)などで、宇宙構成の五元素

象徴であることがわかる。


そこに、故人が葬られたということは、古代日本人

宇宙観を表している古墳で、故人の肉体と魂は、

五つの大きな宇宙構成する元素に戻るということを

示唆しているのでは? と私は考えた。


6~7世紀、蘇我入鹿が力を持つようになり、朝鮮から

仏教文化を導入してから、この本来の日本人の墓観念は 

変化して、7世紀以降は古墳が造られることはなかった。 


それはちょうど、日本古来の超古代史 ホツマツタエが

世の中から、隠蔽され、古事記が編纂されていった時代

に即応する。

前方後円墳 に対する画像結果




 

後記)

現在でも、5千基ほどの、3世紀から6世紀にかけて造られた

とされる古墳が日本全国 北は青森、岩手、南は鹿児島

まで残っている。

 

高崎市にある、保渡田(ほどた)八幡塚古墳は 5世紀に

造られ、火山噴火で埋まっていたおかげで、ほとんど当時

のままで残されている。 

埴輪などの付属品も当時の色合いや原型をとどめ、多く

出土された。

琴を弾く王や、力士なども認識できて面白い。 

 

福岡県の王塚古墳は 6世紀のもので、レプリカが用意され

古墳内部も見ることができる。

赤黒緑の三角形の模様が多く壁に描かれ、遺体が横たわった

であろう石段の上には一杯の星が描かれている。 

 

興味深いのは、奈良県の巣山古墳では2006年に古墳の脇土下

から 長さ8mの木造の船が出土されたことだ。 

以前、エジプトピラミッドで見た、パピルスに絵に描かれて

いた、船とよく似た船であった。

エジプト古代王と船、日本の古代史の君と船、これも、古代人

の死に対する発想に共通点があったのだろうか。 

 


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不老長寿の草を求めて・・ユートピアとは、古代日本だった  

2023年09月01日 | 超古代日本の精神(ホツマツタヱ)

         2023年9月01日

***********************************

前方後円墳 に対する画像結果

 いつかだいぶ前になるがNHKのヒストリア~という

番組で、何故、古墳の形が前方後円墳、手前が四角で

後方がマルの形をしているかという解明をしていた。


同志社大学の元教授が 語っていた:

“古墳はツボの形をしていて、中国では不老長寿の

ユートピアの国をツボの上にたどり、埋葬品と

一緒に埋めたことから、それに由来するのではないか”


日本超古代史、秀真伝(ほつまつたえ) は 古事記や、

日本書紀より古く編纂された~と認める人たちが増え

てきている。


6世紀以後、仏教文化の促進のため、聖徳太子以後、

”秀真伝”は、世から消え、密閉された。


心ある人達によって、それを、後世に伝えるために、

しかるべき処々に、保管されながら、最近、ようやく、

陽の眼をみて、今、多くの研究者たちに、解読読解と

普及が試みられるようになった

 

神道関係者には、宗務庁が、”古事記”を正式な古文書

と認めいる以上、秀真伝え(ほつまつたえ)の内容は、

公にはされていないのが現状である。


”古事記”と比較すると、”秀真伝”は、単なる神話以上

の、現実的かつ、科学的、史実的表現が見られる。


’現実的’というのは、何に関してかといえば、

日本人の現代にも続いている、独自の日本文化的遺産

のルーツが、精神的にも、歳時記的にも、明確に

記されているところだ。


’科学的’というのは、胎児の成長のディテールや、
うるう年を決めたその天文学的背景など、紀元前の、
縄文文化よりさらに古い、天照大神の神代時代に、
すでに、そうしたことが、存在し、秀真文字で、伝承
されていたことを指す。

’史的表現’というのは、天照大神が男神であったことで、
現代の天皇家につながる、その家系が、神代から、
瓊瓊杵尊(ににぎねのみこと)まで、明白化されて
いることである。

さて、今日のテーマである、”古墳”と、”秀真伝”の

関係に戻ると、秀真伝には、古墳を通して、日本人

特有の宇宙観が 垣間見られる箇所をみつけた。


古墳の形を見ると、”秀真伝”に書かれている 宇宙構成の
五元素を象徴しているように感じる。

そこに葬られることは、高貴人の御霊を慰霊すると
ともに、亡くなった御霊が、宇宙に基原し、還るという
意味を表しているような気がするのだ。
(次回に、詳細に触れたいと思う)

14綾に以下の記述がみられる:

 此処に於いて子守神は、御(み)種(たね)紀(ふみ)に

ついての教えを講ずるなり。


「古、天地の未だ分離せざる時、初に一元の気ありて其の

貌(かたち)は円(まどか)にて鶏卵の如きなり。


この気、動きて陰陽に分かれ水に膏(あぶら)の浮く如く、

陽(お)先づ昇りて天となり、陰は後に降りて地(くに)埿(どろ)

を成す。


更に土(はに)・水を分け土(はに)は山(やま)と成り、水は海

と成る。


天の気を空(うつお)と云い、空の動きて風を化(な)し、

風の動きて火(ほ)と化(ば)けるなり。“

・・・・・空・風・火・土・水の五気が交(まじ)わりて

人と成り“

 

ここでは、私たちの世界を形造る、5元素が明らかにされる。 

空、地、水、風、火 である。 


それぞれがどのように誕生したか、上記の記述には書かれて

いる。 

そして、その五元素、五気が合わさって、人間ができた。


”四柱推命”などの占いとともに、こうした考え方は、
中国から伝わってきたとされるが、秀真伝を読むと、
むしろ、日本にすでに、五元素、天地開闢(かいびゃく)
にかかわる、陰陽の定義、などが、秀真時代に、存在
していたことがうかがえる。

”干支”(えと)の解釈も、中国からと言われているが、
実はホツマツタヱには、“干支”という言葉は存在して
いた。

ただし、動物になぞらえての、話とは、やや、異なっては
いたが・・

稲作も大陸文化とされているようだが、イザナギ尊が、
現在の滋賀県で、国改革と、稲作の生産性を高め、
国造りをされた話では、古代日本では、稲の歴史は、
中国から伝わる以前に存在していた。

前方後円墳 に対する画像結果

それでは、先の同志社大学の先生が述べていた、東の国に

ある’不老長寿の国’ は、どこだろうか?


そう、”日本”である。

秀真伝えでは、そのことが明記されている。

それは、不老長寿の国と呼ばれていた理由は、富士山に

生えていた、“千代見草”と呼ばれる不老長寿の草が存在

していたからだと記述がある。


天照大神は、この千代見草を常食とされていて、まさに、
不老不死の薬の名前に、ふさわしい、何十万年の天命を
全うされている。 

さらに、15綾には “支那王~しなきみ~出でて、

千代見草 尋ぬと嘆く”とある。 


どういうことかというと、ここでは、蓁の始皇帝が、

不老長寿の仙薬(千代見草)を 東方海上にあると

聞き、探しにきたが、見つけられず落胆したと

いうのだ。 

 

秀真伝研究家である、姑(はは)須田痲紗子に

よると、

“ 和歌山県新宮市と 熊野市に、それにちなむ

(草を探しに来た)徐福の墓があり、現代の中国

の学者たちの間では、蓬莱島は日本だったという

説を裏付ける。” としている。 

 

さらに、蓁時代をさかのぼる、中国の春秋時代にも、

東方海上にあるといわれる、’神仙’に仙薬を求めに

出向いたということが記されている。


つまり、中国の墓からの出土品の、ツボの形の上に、

仙薬を求めにいくモチーフの彫刻から、このツボを、

無くなった魂が永久にきるための、死者とともに

葬った、不老不死の仙薬を入れるツボであったので

はないかという仮説がある。 

前方後円墳 に対する画像結果


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古神道にみる、先祖のお祀り

2023年08月16日 | 超古代日本の精神(ホツマツタヱ)



仏教が伝わる以前に日本に存在した、輪廻転生のお話
************************2023/8/16

今日は、お盆の最終日・・ご先祖さまを彼岸にお送り
する日となっている。

 日本では、ご先祖様の供養はとても大切な行事
となっているが、実は、仏教国の他国では、
これほどの、ご先祖供養は、あまり見聞きした
ことが、ない。

インドに16年、タイ国に3年、在住していたが、
ヒンズー教のインド(もともとの、仏教の発祥地)でも、
仏教国のタイ国でも、一年に、お盆のような、行事
はなかった。

 思うに、これは、日本文化の一端ではないか?
と考えるようになった。

ホツマツタヱ(日本の超古代史と言われている)
を開いてみるとご先祖さまの篤い法要の必要性が、
13綾に記されている。

今日は、それを、簡単にご紹介させていただきたい。
****************

13綾では、伊勢の道といわれる、夫婦のあるべき
姿や、鈴明(すずか)の道といわれる、天地道理の
道筋などが、春日神によって、諸神たちに、説かれて
いる。

その中で、豊受の神(伊勢神宮に、天照大神とともに、
祀られている神)のお話が、引き合いにだされている。

豊受の神は、実は、三世にわたり、生まれ変わってこられて
いる。
いわゆる、輪廻転生である。
その箇所を引用させていただく。

”一代目は、国常立尊(くにとこたちのみこと)として
天に生きて、元明けの御祖神が、もり(神役)を定める
のを見てきた。

転生、二代目は、第一代高皇産霊(たかみむすびのかみ)
東の常立尊(とこたちのみこと)として、百満歳いき、
神緒(玉の緒)をもって、魂をもった人が生まれる道筋
を知り、

今、第三代めに、玉杵尊として生まれ変わった。
すでに、八万歳である。【注1】

このように三世、生まれ変わることができたのは、
欲は無く、生死の道の理を知り、陰陽の力を合わせ、
人の心を理解できたからである。”

玉杵尊(たまきねのみこと)とは、豊受の神の別称
である。

ここでは、生まれ変わりの理、人として実直で素直に、
強欲を律すれば、佳き生まれ変わりが得られるという教え
に続く。

余談だが、春日神の説く強欲の定義が、興味深い。
春日神は、強欲とは、物への執着や、財宝財産をため込む
ことではなく、こう教える:

”物質を捨てることでも集めることでもなく、その業
(生かし方)を考えることです。

たとえば、宝を集めて倉庫に保管し]たままでは、塵芥
(ちりあくた)のように使い道がないものと同然です。

もし、素直で実直な人がいれば、自分の子供のように、
とりたてて、それらの宝を渡してあげれば、そこには、
物質欲は無いといえます。”

つまり、財宝をため込み、それを誇るのではなく、有意義
に使い、世のため人の為に使うことは、財を持っていて
も欲望を捨てている、と、いうわけである。

話を戻すと、では、先祖供養がどうして、大切かという
流れでは、次のように、春日神は、説く;

”人を惑わす、欲望強欲は、人から責められ打たれることは
なくても、自分の魂の緒にきちんと、記憶が残るため、
長い間、苦しむのも 襲われている夢のごとしです。

天(に座す神々への)祀りは行いなさい。
祖先の神棚に、神楽を奏すれば、こんぐらがった魂の緒が、
解けて、人として、転生できます。 

もし、祀らなければ、天の恵みは、その家には漏れて
しまうでしょう。“

と、祀り(供養)の意義をさらに、次のように、神々に
伝える。

”宝を、塵や芥のように、ため込んで、世の中に露呈して、
優越感を味わっているから、それを羨ましいと思う人が
宝の持ち主へ、災いして 魂の緒が、その羨望の念に、
乱され、死んだあと、行くべき、魂の本宮に、行けずに、
子孫を守ることもできなくなるのです。

そういう場合は、魂返し法を行えば、自然と魂の緒は
ほどけて、死後、本宮に帰る事ができます。”

人は、本宮(もとみや)に、死後、帰って、再び、また、
再生してくる。

が、もし、帰れないと、魂の緒が、もつれて
いわゆる、大往生ができないため、焦ってまた、この世に 
戻ろうとするとき、他の動物などに生まれ変わる可能性が
あると春日神は言う。

では、この魂返し法(たまがえしほう)について・・
具体的にどのようにすれば良いのか?

ホツマツタヱ13綾の後半に、こう記されている。

”あゆき・わすきの神に、その祭り(大嘗会)の時、
祭主に頼み、魂返し法で祈ってもらいなさい。

それをしてもらえないで苦しんでいた魂も、
もつれが解けて、宗神の宮に帰り、魂(たま)
と(しい)が【注2】
分れて、次の生まれ変わりには、貴人の家の子に
転生するでしょう。

とはいっても、大嘗会の祭りは、稀なこと、だから、
子孫のために、夫婦仲良く、本分を尽くすことが
伊勢の道なのです。”

伊勢の道は、13綾にたっぷりと説明されている。
この”魂返し法”は、実は秘法である。

簡単には、公開されない、そして、秀真研究家たちに
とっても、謎の多い、喧々諤々の、”秘法”である。

だからこそ、一般の人たちが、自宅でするには、難しい
ので、”伊勢の道”を尊び、それに準じた生活を行うことが
先祖供養の道につながる・・とここでは、説明されている



【注1】 完訳超古代史秀真伝 須田麻沙子編
215頁の注(23)参照

【注2】 完訳超古代史秀真伝 須田麻沙子編
217頁の注(32)参照



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稲荷ずしは、なぜ,油揚げにつめるの?

2023年06月22日 | 超古代日本の精神(ホツマツタヱ)

稲荷と狐の関係は?

********************************

先月5月25日に、”稲荷神社の、”稲と荷”の意味”という
記事を投稿しましたが、今日は、その続編となります。


 稲荷神社無料画像 に対する画像結果

超古代史、ホツマツタヱには”ハタレ魔”といわれる、妖術を

使い、人の強欲や邪念を増長させる力を持つ、6種類の

ヒトではない、生き物のお話を、先月5月25日に、ご紹介

しました。


大神(天照大神)は諸神が、ハタレ魔とは何ぞや?

という疑問にはこう答えています;


はたれ魔は様々な妖怪力を持つがではない。

ヒトの心に忍び込んでその人の、心をまげて利欲を求め、

小賢しい知恵にたけて、そうした気性が妖術を摂取して、

6種類のはたれ魔生まれた“


6種類のハタレ魔とは、次の6つです。 

“*①錦(にしき)大蛇(おろち)の血(しむ)岐(みち)

*②張(はる)索(な)翅(は)翔(は)岐(みち)

*③冱(い)魔(そら)岐(みち)

*⓸乱(みだ)る狐(き)貅(く)岐(みち)

*⑤は 飯(い)綱(づな)岐(みち)

*⑥は 雷神(なるかみ)求(もと)む天狗(あえ)の岐(みち)“


そして、

“それぞれが、大蛇(おろち)・鵺(ぬえ)・咬(みずち)・

狐(きつね)・猿(さる)・天狗(あえ)の霊(し)魄(む)

抜き取りて、その妖術を使うなり。”と続きます。


つまり、この6つのハタレ魔は、それぞれ、大蛇、ぬえ、

みずち、狐、猿、天狗からの、霊魂を抜き取って、

妖術を使って、人の世を乱して、混乱をを招いている

というわけです。


今日の表題と関係のある、動物は、もちろん、お稲荷さん、

つまり上のハタレ魔の中でも、狐です。


’きつね’、という発音には、それぞれ一音ずつ、言霊

を持っています。


それを、 天照大神は、このように、教えます:


”狐は 'き' の言霊で生かされている動物であること。 


その’き’言霊の意味を紐解くと、

'き'とは、暦でいえば東にあたり、東は北(ね)

を標準として生まれる”と

いうことなので、

”西南から北に住んでいる、ネズミを揚げて、

これを煮れば、キツネハタレ魔の好物となり、

それを利用しながら、そのハタレ魔となった

輩たちを、退治することができる”~

と天照大神は戦術を伝えるのです。


”このはたれ魔は、’くつね’とも呼ばれ、’きつね’

のようではあるが、’ク’はキ音とウ音が交わって

生まれる。 


揚げたネズミの尾には、火の霊が入っているから 

火を嫌うはたれ魔の頭(かしら)たちには、

ハシカミ(生姜のことか?)と、みょうがを燻せば、

その煙で 彼らの妖術は効かなくなるだろう“

というわけです。

そこで、天照大神は退治に向かう、荷田磨命

(かたまろのみこと)油であげたネズミ’と、’はしかみ’ 

と ’みょうが’を、与えました


実際、荷田磨命が、最前線に出かけてみると、

“はたれ頭の三人は妖術をもって菊の花を開き、

千変万化咲き乱れ、幾重にも色を変えて驚かす”

とあります。


つまり、ハタレ魔たちは、妖術を使って、菊の花を咲かせ、

そこかしこ、映空しい花畑にして、神軍を驚かせたのです。


そこで、荷田磨命は、これらの好物を 彼らの目の前

に投げ入れてみると、妖術が乱れ、そのすきに、

カタマロノ命は、作戦通りに、彼らの生け取り

成功したのでした。

さて、ここからが、今日の本題と関係があります。


生け捕りにした、狐のハタレ魔たちを、斬って成敗

しようとしたその時に、彼らは、命乞いをするのです。


“我々は ’きくつねはたれ魔’と呼ばれるように

なっているが、もともとは天照大神のもとで生活する

民でした。


もし、命を助けてくれれば、その恩に報いるために 

身をこなにして お仕えします。“ 


つまり、もともとから、ハタレ魔であったのではなく、

本来は、天照大神の良き民であったから、命を助けて

くれたら、必ず、その恩に報いますと、命乞いを

したのでした。


そこで、カタマロノ命は 縄を解いてやることに

しました。

こうして、33万もの 狐(きくつね)-はたれ魔たち

捕らえられたものの、天照大神の勅令も下り、命拾い

して、稲を守り、農耕作業に支障がないような、仕事

に従事することになりました。


ホツマツタヱにはこう書かれています。

“後に天照大神は 荷(か)田(た)麿(まろの)命(みこと)に

勅宣(みことの)り、

三(み)狐(つ)彦(ひこ)を使いて、後の功績を立てしめ、

また諸狐を使いて、

田畑の鳥を追わしめて、蒼稲魂(うけのみたま)を

守らせよ。”


今風に直すと、

天照大神はカタマロノ命に仰せになる。

三匹の狐ハタレ魔の頭領たちを 三狐彦(みつひこ)

と呼び、彼らに用事を与えて、手柄をたてさせ、

その配下のキツネたちに、田畑に害を与える鳥たちを

追い払わせ、農業の神である、ウケノミタマノ命 

を守らせなさい。“

さらに、続けて、


“若し違(たが)う者あらば、速かに其の霊魂(いのち)

を断つべし。

この故に永世まで三(み)狐(つ)彦(ひこ)及び狐貅(きくつね)、

三十三万余を、汝の従屬とするなり“


今風にいえば、

”もし、その命に従わないものがあれば、魂から

排除しなさい。

とこしえに、キツネハタレ魔の統領のみつひこは、

33万余の狐ハタレ魔を従え、我の命じた仕事を

果たしなさい。”


こうして、稲荷神社の基(もとい)ができました。


それは、キツネはたれ魔たちを助け 配下においた、

荷田(かた)の神の荷“ と、

彼らが守る稲作の神、

ふたつ合わせて稲+荷 を祀ることから、 

稲荷(いなり)神社が造られる根源と

なったのです。


原文〈ホツマツタヱ)には、

蒼稲魂(うけのみたま)神(かみ)と、

保(うけ)食(もちの)神(かみ)

及び荷田麿命の三神を、合せ祭りて

荷(か)田(だ)神(かみ)となす。


(今日の荷稲(いなり)神(かみ)これなり)“

 と秀真伝えにあります。


よって、狐ハタレ魔たちの好物の、ネズミ揚げが、

いつの間にか、油揚げに変り、現代の”狐うどん”

や”きつね蕎麦”の上に、そして

おいなりさん’と呼ばれる寿司に(化けて?)

残っているというお話です。・・・

 

 

 

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