自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

介護と感謝の効用

2015年06月13日 | 介護と自然治癒力

 静代さんの場合    2015・6・13

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前回の続き)

谷口師はさらに続けて こう述べる:

“清らかな美しい愛の心が静代さんに起こってきたら もうこちらの心が

穢いものを吐き出さなくなったのですから、こちらの心が映って、

その御爺さんの‘糞たれ状態’が治ってしまったのであります。

そして、‘あの御爺さんが私にウンコの世話をさせるのは 

愛しにくい相手でも愛する稽古をさせてくださるために来て

くださったのである。

 

私に‘徳’を積ませに来てくれたのである。 

本当にあれは仏様の化身である。

私に‘徳’を積ませてくださるんだ。

有難うございます‘とこういう気持ちになっておられた。

そして、さらに、あらゆるものに対して、’有難うございます。

有難うございます‘と

感謝するような気持ちになっておりましたら、本当にそのように

万事善くなってしまったわけなのです。

感謝の心は万事を好転させるのであります“*1

 

人の本質を信じる。

自分の本質を信じる。

すべては善であることを信じる。

 

たとえ、一時的に黒雲が覆い、雷雨が来て嵐が吹き荒れようとも、

必ず日が昇る~

詩の文句そのものだが、谷口師はその真実を以下のように表している:

 

“我我は人生の行路において、時々は予想外の出来事にぶつかり、

失望や困難や見せかけ損失にであることがあるであろう。 

しかしながらこれは決してその人の魂の進歩にとっては悪ではのである。

なぜならば、唯一の善は魂の進歩①のみであるからである。

我々がそれら経験する困難を困難として受けずに、

それを祝福として感謝して受け、

それと協調して生活するならば

一見困難と見えたものが、きわめて善なる結果をもたらし、

一層高く、一層善きものに点ずる飛び石となるのである。

かくのごとくして、神に結ばれている限り、われわれは人生に何等

悪が起こらないということを見出し、ただ、善のみを見ることが

できるのである。

しかしこのためには常に神に祈り、神想観②をし、神の智慧の

導きを受け、自己に来る経験を神からの祝福として感謝して

受けなければならない。“*2

 

唯一の善は魂の進歩という言葉、傍線①は、どういう意味なのだろう?

この唯一という言葉、一元的哲学でいうと、存在しているものは

対局性のあるものは

なく、実際、実在(変わらずに実存するもの) という意味を含む。

つまり、悪が存在するように見えるが究極的には善しか存在できない、

存在していないという一元論的発想である。

 

私たちはどんな回り道をしても、

究極的には善の道に合流することになっている。

善の道とは進歩、愛、生かしあい、調和、生命の道だ。

愛とは、感情的な情愛でなく、相手を生かしたいという無償の愛、であり、

相手が輝けるような活き活きできるような言葉と行為で生活することだ。

そうすることで自分の周囲には調和が生まれ、調和が生まれれば、

軋轢やぶつかり合いがないばかりか、自分自身を生かしている 

大生命の波動とも一致するから自然に健康になり、

生き生きとした生命力を味わうことができるのだろう。

それを谷口師は神に結ばれた状態と言葉を替えて表現しているし、

そのために神想観 など、常に自分の実相と結びつく努力を行い、

そこから得られる純粋で真理的智慧と直結することを薦めている。

 

常に神に祈る。

仰臥どんなに体を動かしていても、心は神を想う。

それが祈りだ。

形式が問題なのではなく、自分の中の良心、アートマ、ハイヤーセルフ、

神格、と呼ばれる善なる本質の我にアンテナを常に合わせること。

 

そうしている限り、どのような状態になっても、静代さんのように、

有り難い、自分の徳を積ませていただく機会を与えられている”、とか、

有り難い、自分の愛をもっと開かせていただける”とか、“

有り難い、自分のカルマがこれで解消して、解脱に近づける”とか、

すべて、有り難いと感じ、神の祝福として受容できるようになるという

ことなのだろう。

 

さて ここまで教えていただいて、あとは私の母との向き合いかたへの

生かしていくということになる

その効果については、皆さまに良い結果報告をお知らせできる日まで

お時間をいただきたい。

 

 

(*2  新版”生活と人間の再建“279~280頁

 

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