自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ユクテスワ師、幽界人の死観を語る (下)

2014年09月14日 | 健康と”悟り”・スピリチュアリズム

テレパシー・輪廻と宿命    2014・9・14

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ヨガナンダ師の先生であったスリ・ユクテスワ師が死後 

復活して肉体をエーテルでつくり生前同様の姿でヨガナンダ

師の前に姿を現して、様々な幽界の事実を語っている.

(先回からの続き)

ヒラニャローカという進化した星の住人達の魂を助けるために

この星に生まれ変わっていると述べたユクテスワ師は 興味深い

ことを語って聞かせる。

例えば、こういう星にいる人たちも、まだ物質的な虜(とりこ)

になっていたり、宇宙における政治的問題で悩む人々がいると

いうことだ。

 

ほとんどの住人は 至福に満ちた至高の段階の意識に目覚めて

いるがスピリチュアル上層世界に住んでいる人達の中にでさえ、

まだ、精神的苦悩を抱えている人がいるという。

 

ユクテスワ師はヨガナンダ師にこう述べる:

”ヒラニャローカのおような高い段階の星に住む心の敏感な

人達は真理の知覚や遂行に何か誤りがあったりすると、

非常な苦痛を感じる。

これらの進化した人達は自分の意思や行為がすべて完全に

霊的宇宙法則にかなうよう努力しているのだ。”

 

ちょうど我々の言葉で”良心が痛む”という表現のように、

ほんの些細な真理の路から逸れることが 多大な霊的苦痛を

感じるというのだ。

テレパシーは 精神感応といえるが、ユクテスワ師は 意思

伝達はすべてこうした精神感応で行われるので、地球人の

ような誤解や混乱が避けえているという。

 

ヒマラヤのエミール大師が調査団に語った如く、次の論理は

大師たちのコミュニケーション手段ときわめて近いようだ。

引用すると:

 

ちょうど、映画の中の人物が一連の光の絵によって、あたかも

生き物として活動しているように見えるが実は呼吸をしていない

のと同じように、幽界の人々もまた、叡智によって統一され、

導かれた光の像として歩いたり働いたりしているが、彼らは

酸素を吸う必要はない。

 

地上の人間は生存を維持するために固体や液体や気体など

エネルギーを必要とする。 幽界の人間は主として、宇宙光で

生命を保っている。”

それではどのくらいの寿命があるのだろう?

それは、地上の人間よりはるかに長いという。

普通の進化程度の幽界人の平均寿命は 地球人の感覚でいう、

5百年から1千年というから相当長い。

 

ちょうど、地球人の中でもヨギなど、特別の修行を積み、宇宙の

光で生命を維持できる能力を備えた大師たちは数百歳、あるいは、

ババジのように1千歳を超えているという人が現存している。

同様、幽界人も、物質的カルマの程度により、その寿命はまちまち

だということだ。

 

それでは 死 に対してどのように向き合っているのだろう?

ユクテスワ師はこう語る:

”幽界では自分の意思に反して、死んだり、病にかかったり、

老衰したりすることはない。

これらは地上の人間にとっては三大恐怖であり、不幸の源に

なっている。

それは、地上の人間が、自分 というものが 空気や食物、

睡眠を補給しなければ生きていくことができない 肉体その

ものであると、深く意識に刻み込んでいるためだ。”

 

私たちの肉体=自分である~ という意識は人類が始まって

以来の意識の積み重ねにある。 

こうした意識が 死老病 という三大恐怖を造りだしたの

だとユクテスワ師は指摘している。

 

それでは、ほんとうの死の現実とは? 

それをユクテスワ師はヨガナンダ師に次のように語る:

”肉体の死は呼吸の停止と肉体細胞の崩壊がともなう。

幽体の死には、幽体の生命を構成しているエネルギー、

つまり、ライフトロンが消散することだ。

 

地上の人間が死ぬと、彼はその肉体意識を失い、生まれ

変わった幽界の精妙な幽体を自分として意識するように

なる。

やがて、幽体の死がくる。 それは幽体の滞在期間が

終わったときだ。

 

輪廻とは、それからまた再び、肉体に自分の意識をもって

生まれ変わることを言う。 

こうして、肉体と幽体との間に生まれ変わりを繰り返す

宿命は迷妄(マーヤー)の中に生きる人間たちにとっては

避けることができない。”

 

ヨガナンダ師はこの話に興味を持ちさらに疑問を提示する。

”先生、地上への生まれ変わりと幽界や観念界への生まれ

変わりの違いをもっと詳しく説明してください。”

すると、師は答えた:

 

”個々の魂としての人間は本質的には 観念体[須田注:

アートマ]をもった存在なのだ。この観念体は神の想像活動

に必要な35の基本的観念の母体で神は後に、これから、

19の要素からなる精妙な幽体と、16の要素からなる

鈍重な肉体を造られた。

 

幽体の19の要素とは、精神的、生命力的なもので、

それらは 理性[叡智]自我意識、直覚、感覚意識の4つと、

5つの感覚器官、5つの行動器官、5つの生命力の器官、

によって構成されている。

 

これら19の要素でできている精妙な幽体は16の鈍重な

要素でできている肉体が死んだあとも、なお存続するのだ。”

 

ここで言う5つの感覚器官は般若心経などに出てくる、

肉体の視覚、聴覚、臭覚、味蝕、触覚を指す。

それらの器官を使えば5つの行動が可能になるが、しかし、

もっと精神的な要素をこれには含める。 

 

つまり、会話、歩行、手仕事、生殖、排泄などである。

5つの生命力の器官とは、身体の細胞形成、消化、廃棄、

新陳代謝、循環などの機能をさす。

 

このような感覚器官があれば当然欲望も存在するが 

地球人のそれと幽体人とのそれとはどのような違いが

あるのだろう?

 

”幽体人の欲望は物事を波動として楽しもうとする

ものだ。彼らは天界の霊妙な音楽を楽しみ、万物をたえず、

変化して尽きることのない光の表現として、眺め楽しんで

いる。

 

彼らはまた、光をかいだり、味わったり、触ったりもする。

あらゆる事物や経験を光で描きだしたり、あるいは想念を

凝縮した夢にしたりして楽しむ能力を持っている。

彼らの欲望はこうした能力に関連するものだ。”

 

とユクテスワ師は語り、アートマ界(観念界)*1の欲望

にも触れている。

”観念体だけを身に着けている魂は一切の欲望や束縛から

ほとんど解放されている。

彼らは全宇宙を神が夢見られた観念の具象化したもので

あるとみており、どんなものでも、また、どんなことでも、

想念の中で実現させ、客観的に知覚することができる。

 

彼らの繊細な感受性はもはや肉体の感覚的悦びや幽界人

の楽しみを粗野で息苦しいものにしか感じない。

彼らはどんな欲望も、即座に実現して果たしてしまう。”

 

その実現の方法もまた、以前、ヒマラヤエミール大師が

アメリカ調査団に語った方法と同じようだ。

つまり”創造主と同じように” というわけだ。

 

魂とは?

”魂は本来、姿や形を持たないものであって、身にまとった

衣、つまり 体をもつことで識別される。

しかし、一つでも体を持っているということは、また、

満たされぬ欲望があることを意味している。”

 

ヨガナンダ師はますます 根源の生命力、エネルギーの世界、

観念界、アートマ界への興味を増して、さらに説明を師に

求める。

すると、

観念界は言葉では表現できないほど、霊妙な世界だ。”

と応えが返ってきた。

”これを理解するには、目を閉じて、固形のバスケットを

ぶら下げた、光輝く気球のような広大な幽界宇宙と

物質界宇宙の全体の観念像が熟視できるほど、強い精神集中力

を持たなければならない

 

このような超人的精神集中力によって、この複雑きわまりの

ない2つの宇宙を、透明な観念像に意識的に還元することに

成功した者は、観念界を通してものと心との接点に立つことが

できる。

 

そこで、彼は、あらゆる被造物、固体、液体、気体、電気、

エネルギー、一切の生物、神々、人間、動物、植物、細菌等々

を、意識として知覚する。それはちょうど、人が眼を閉じたとき、

自分の体が肉眼には見えず、自分というものが観念としてのみ、

存在するにもかかわらず、自分の存在を現実に知覚するのにも

似ている。”

 

”観念界の人々は自由に何ら物質的あるいは幽体的障害やカルマの

制約を受けることなく、自分のカンガエを即座にしかも、やすやす

と客観化して表現することができる。”

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*1 原文では3つの人間の持つ体を、

1・The gross physical body

2・The subtle astral body

3・The idia , or causal body

と呼んでいる。 

 

1がいわゆる五感機能を持つ肉体、2が、

幽体で考えたり感情をコントロールする体、

3が観念体と訳書にはあるが、いわゆる、

本質的核体であり、神の子として与えられた

本来の聖質をさす。

よって、拙協会の言葉でいえばアートマ体になる。

 

 

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